Yukihiko Blog Written by Yukihiko

外資系企業の転職による人材流動性

外資系

こんにちは、ゆきひこです。

私のいた会社は外資系の企業だからか、転職して辞める人は多いです。つまり人材の流動性は高いと言えます。

その背景としては会社の方向性の変更によるものであり、2種類の人のパターンがあります。

会社の方向性の変化による技術者の流出

その会社によって辞める人の特徴は違うと思いますが、私の会社の例で説明します。

昔は業績が良かったことから日本支社に日本の権限がありましたが、業績が下がり、本社の力が強くなってきてしまった事が背景にあります。

そのことにより、日本支社の従業員に求められる能力が変わっていき、昔必要とされたプロの知識を持つベテラン技術者が求められなくなりました。

今は日本では狭く深く一つの技術を追求する人よりも、お客さんと広く話ができる技術営業のような仕事が求められています。海外の開発の方にたくさんの専門家がいるのでローカルの日本に専門家を置く必要がないというのが流れです。この流れも会社によってことなり、数年周期で変わっていくケースもあると思います。

ただ、転職市場では、専門の技術力を持っている人は減ってきているので、常に需要はあると考えています。特に今はAIなどに必要な能力を持つエンジニアがどんどん必要になっていくでしょう。

会社の方向性の変化による営業経験者の流出

もう一つは、同じように会社の方向性が変わっていくケースで、営業に例があります。

会社に求められる営業スタイル自体が変わってきています。昔のいわゆる営業のやり方が求められていない会社では、Webやシステムで販売を増やしていくことが求められています。そのため、面直でのお客様との関係づくりなどをする、いわゆる昔からの営業としての能力とは違うものが求めらるようになっています。また、営業ではなく技術者がお客様とのコンタクト先になることで営業担当は間接的に売り上げに貢献するようになる場合もあります。

いずれにしても、営業としての求められることが変わってくることで、今まで良いと思っていた自分の強みや経験が、会社から価値として認められなくなることがあります。

そのため、そこに合わなくなった人は転職していきます。別の会社の中にはその能力が必要な会社もたくさんあるので。それは不思議なことでもなく、自然なことだと思います。

これらのケースでは、何かが嫌になって辞めるというよりは会社の方向性とズレが出てきたための転職なので、前向きに考えても良いと思います。しかし実際には日本では転職というものが未だに良いものとは思われていない場合も多いと思う面もありますね。

また実際に体験した経験からいうと、会社の方向性が変わったから自分の能力を活かせなくなったなぁ、と実際に本人が認識できるケースは少ないのではと思います。

実際に仕事で感じることは、なんか自分のやっていることが最近認められなくなってきた、とか、会社が言っていることをやる事が楽しくなくなってきた、とかそのように感じる事が多いのではないかと思います。

そのように感じた時に、なんで自分はこんなにつまらないのか、上司が嫌なのか、または会社が求めている事に納得できていないのか、その理由をつきつめてみる事が必要になると思います。。

その上で転職を決めてしまう前に、上司なりにもう辞めるつもりで今の環境を改善できないか相談するもの良いと思います。私はできなかったが、これが改善しないと働くのが難しいので他の会社も検討しようと考えています(実際にはまだ何もしてないが)、と言っても良いと思います。

転職を前提での条件交渉について

会社を辞める前に、しても良かったと思うことがあります。転職を前提にする条件交渉です。

もしあなたが給与が不満や勤務地の変更など、具体的な要求があるなら転職する前に上司と話をしても良いと思います。実際は私もそうだが、他の転職先を決めてから上司に報告するため、交渉は一切しないのが一般的かと思います。転職をほのめかしたら、その後気まずくて働きにくいという懸念があるためです。でも、それは言い方次第ではないでしょうか。

これをしてください、さもないと転職します。では脅しになってしまいます。それではその後の関係が壊れていってしまうからダメですね。

でも、自分の要求を伝える時、給料あげてください、勤務地を変更してください、などというのは自由です。そこに、「今のままだと転職も考え始めてしまうかもしれません。」と本気の要求であることを示すだけです。

自分の思った事を言わないと伝わらないと考えるのが外資系です。

あまり不満などを言わなかったのにいきなり不満をぶちまけられて、転職されてしまうというのが一番困ると思う。どうにも対応できないじゃないか、となってしまうからです。

私もそこは反省で、もう少し私の不満についても相談をしたりしてもよかったのではと今では思っています。しかし、後悔はしていません。次に向かって進むだけなので。

また、転職の前に、常に自分の市場価値を知っておくことは、その会社で働き続ける場合にも役に立つことだと思います。

自分の履歴書には何がかけるか。あなたの持っている技術で何が市場で求められているか。何をアピールできるか。あなたのキャリア形成の上で、会社の中だけでなく市場の求人や求められていることなどを意識して仕事をすることも大事だと思います。

読んでいただき、ありがとうございました。

外資系転職のオススメの転職エージェントについても紹介していますので、参考にどうぞ。