Yukihiko Blog Written by Yukihiko

私が金融教育の授業のテキストを作ろうと思った理由

教育

こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら

今回は、私が金融教育の授業のテキストを作ろうと思ったきっかけを書きたいと思います。

こども時代のお金教育の重要性

最近読んだ本で興味深いことが書いてありました。

0-6歳の間に聞いたお金のイメージがその後の人生に大きな影響を与える。

というのです。

人間が幼児期に周囲から聞いた内容が、その後の人生全体のお金に対するイメージになるいうのです。その幼児期時代に録音した音(親がお金について話している内容、イメージ)はその後再生され続けるということです。

例えば、こどもが小さい頃に親がお金でケンカばかりしていると、そこで録音されたお金の悪いイメージは一生つきまとうことになるということです。

大人になってお金に対して積極的になろうとしても、頭の中のイメージが悪いものであると難しいということになります。

親世代が小さい頃に学んだお金の価値観

私たち親世代は、その親の祖父母世代がお金に関して考えていたことを聞きながら育ってきた世代です。昭和時代を生きてきた祖父母世代は今と全く違う環境で生きてきました。

私たちの親世代の昭和の時代は高度成長期で給料も右肩上がりだった時代です。お金に関しては貯金をすることで数%の利息も付いていたため、お金を貯めることが全てでした。

何も考える必要もなく仕事に集中していることが全てだったのだと思います。その時の日本の成長は今の日本を支える大切なものだと思っています。また、年金も安定していたので、老後への心配は少なかったのではと思います。

同時に、「お金に関して話すことはいけないこと」という文化もあり、

汗水たらして稼いだお金が美しい」「苦労しないで手に入れたお金は汚い

というような価値観だったと思います。今の時代でもお金に関して話すことは家族内であってもタブーのような雰囲気は残っています。

それがお金に関する教育が進まない理由の一つであるのだと思います。

しかし、ご存知の通り、時代は変わっています。

現代という時代に必要なお金の価値観

われわれ世代はこのような祖父母世代に教育を受けましたが、違う時代を生きています。銀行の金利は雀の涙程度。それでも「貯金をするのが普通」という考えのもとで、「とりあえず」貯金を続けている家庭も多いでしょう。

例え、金利が少ないからと言って投資を勧められたとしても、お金についても勉強していないためにそのリスクを理解することも難しく、現状維持を優先してしまいます。最悪の場合には、悪い人に騙されてお金を無駄にしてしまうこともあるでしょう。自分のお金を守るためにも知識は必要なのです。

そして、たとえお金の教育をしてみたいと思った場合でも、どのようにお金の話をして良いかわかりません。自分が小さい頃にしてもらっていないことをするのは難しいのです。実際、お金について教える方法についても探しても、あまり見つからないのが現状です。

また、お金の教育なんて始めたら、お金お金とガツガツした人になってしまうのという懸念を持つ人もいるかもしれません。そのため、お金の話はやはりしない方が良い、そう考える人もいるでしょう。

しかし、私は逆だと思います。むしろ、お金の教育をすることが人生で本当に大切なものに気づくきっかけになる、とさえ考えています。お金の知識があれば、お金から解放されることができるのです。

私が金融教育の授業のテキストを作るきっかけ

この時代の変化や価値観の変化という背景を踏まえて、私は自分に何ができるかを考えました。

私は、こどもに金融リテラシーをつけることが将来の日本を良くすると信じています。そのためには、家庭でお金の話をすることが一番と思っています。

しかし、学校でもお金の授業は存在しない、親もどのように教えて良いかわからないので家庭でも教えることがない。むしろお金の話はタブーとされているので、話をすべきかもわからない。それでいて、自分の子供には大きくなってからお金で困って欲しくない。その矛盾もみな抱えています。

私は「金融教育の授業のテキスト」が、家庭でお金の授業をするきっかけになればと考えました。どのようにお金について話したら良いか、自分の知識も自信が無いのに教え方なんてわからない、そのような人に簡単にこどもと会話をできるような材料を提供できたらとても嬉しいことと思っています。

世の中の家庭でもっとお金の話をするようになり、お金の基礎力がつけば日本の経済が良くなり、皆自分の将来に対する不安も少なくなり、幸せが増える。これが私の理想です。

読んでいただきありがとうございます。

ゆきひこ