Yukihiko Blog Written by Yukihiko

小学生に商品の値段の仕組みを教える授業③

教育

こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら

これは、お金の授業のテキストです。みなさまの家で、親御さんとお子さんでお金の話をするきっかけになればと思って作りました。ぜひ、本ブログをご活用いただき、親子でお金の会話をして頂ければこれ以上に嬉しいことはありません。

お金の授業

今日のテーマは、「商品の値段の仕組み3」です。前回、前々回では商品の値段の付け方を、売る人目線と、買う人目線で説明しました。前回まではパンという具体的な商品でしたが、世の中には目に見せないものを売るサービス業があります。今回はサービスを売るということについて学びます。

レッスン概要

  • 授業内容
    • 商品の値段の仕組み3
  • 本授業の目的
    • 目に見えないサービスを売る仕事がある事を学ぶ
  • 必須学習項目
    • 人が困っている事をしてあげればお金がもらえる
  • 準備が必要なもの
    • なし。

では、レッスンを始めてみましょう。

今日の授業は、「商品の値段の仕組み」の続きです。
前回までは、パンという目で見えるものを作って売っていた話だったけど、今回は目に見えないものの話をするよ。

目に見えないものってなに!?こわ〜い

いや、怖い話じゃないんだけど、、
では、サービス業について考えてみよう。

クイズ、サービス業について

用意するものはありません。クイズ形式で子供達に議論させましょう。

目に見えるものを売る時はそのものを見せて売るんだけど、目に見えないもので売っているサービスって何がある?

よくわかんないなぁ、そんなものあるの?

例えば、塾とかはどう?何か物を売っているわけじゃないでしょ?塾に行く人は何にお金を払っていると思う?

勉強を教えてくれることにお金を払ってるよね。その時間に子供を預かってくれるってこともかな?

そうだね。塾に行けば自分ではできない勉強を教えてくれるからみんな通うんだよね。お金を払って何かを買っているわけじゃないよね。これがサービス業なんだ。他に何がある?

靴みがいてくれるサービスとか?

スポーツジムとか動物園とかもサービス業?

そうそう。靴磨きサービスもそうだし、スポーツジムや動物園は自分たちでは持ってないものを貸してくれるサービスだね。
じゃあ、こどもでもできそうなサービスは何かないか考えてみよう!

犬の散歩のサービスがあればやってみたい!犬好きだから!

なるほど、犬の散歩を自分でやりたくない人や理由があってできない人は助かるかもしれないね。

ママにいつもやってるからマッサージ得意!

うん、こどもにやってもらう人がいるかわからないけど、マッサージをしてくれるお店はたくさんあるよね。

ゴルフ教えてくれる先生はどう?!

そうだね、ゴルフやスポーツが上手な人は教える先生になればお金をもらう事ができるね。

今回出てきたサービスの仕事は、それをやって欲しい人がいるから仕事になるという事を理解してもらいましょう。

需要があるから必要な人がいる。だからお金をもらう事ができるという事です。

需要が無くて誰もやってほしいと思わない事だったら、世の中から必要とされていないから誰もお金を払ってくれないという事になります。

ビジネスを始める時に重要なのは、世の中にニーズがあるかどうかです。世の中にないものを始める時は需要がないからないのか、まだ世の中に無いものなのかを確認する必要があります。

その際にも、このような考え方を基礎として感覚として持っていれば、将来の役に立つと考えています。

本日のまとめ

今日の授業で学んだことを一人ずつ話してもらいましょう。発表する練習にもなります。そして、最後にクイズで学んだことを最終確認しましょう。

モノを売らないで、サービスを売る仕事には何があるでしょう?

塾とかマッサージとか、あとはスポーツとか楽器の先生!

よしよし、たくさん出たね。世の中にはたくさんサービス業があるからね。じゃあお金がもらえる仕事ともらえない仕事との違いは?

それをやって欲しい人がいないとお金はもらえない!

よくわかったね、その通り!

これからの仕事は実際にものを作って売る仕事よりも、このようにサービス業だったりソフトウェアや仕組みを売る仕事など、目に見えないものを売る事も増えていくと思います。

その際にこども達が覚えておく重要な事は、それを必要としているものに必要なものを届けることでお金がその対価としてもらえるという感覚です。

簡単な授業ですが、この基礎的な感覚を覚えさせておく事が将来に備えて重要な事だと考えています。

最後に

私は、こどもには必要以上の知識(投資など)を持つ必要は無く、お金の基礎力をつける事が大切と考えています。お金の基礎力というのは、どのような時にお金がもらえたり、お金の流れを感じたりする能力・知識です。大きくなるにつれて学ぶお金の内容は難しくなりますが、小さいうちに基礎力をつけることが将来のお金の教育に重要と考えています。

ぜひご家庭でこのような会話を親子でしてみてください。授業でなくても、ただ少し会話をするだけで構いません。少しでも良いので、しないのとするのとでは全く違います。親子の間でお金の会話を始めることが一番大切なことと思っています。