小学生にお金の歴史を教える授業
こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら。
このブログでお金の授業のテキストを作っています。みなさまの家で、親御さんとお子さんでお金の話をするきっかけになればと思って作りました。ぜひ、本ブログをご活用いただき、親子でお金の会話をして頂ければこれ以上に嬉しいことはありません。
お金の授業
今日のテーマは「お金の歴史-お金ができるまで」です。昔々にお金がない時代には人々はどのように生活していたのでしょうか。
お金を知ることでお金を身近に感じ、もっと興味を持つようになります。やってみるとわかりますが、こどもはお金が大好きです。楽しみましょう!
前回の授業はこちら。
レッスン概要
- 授業内容
- お金の歴史 -お金ができるまで
- 本授業の目的
- お金の歴史を学ぶことでお金に興味をもつ
- 必須学習項目
- 物々交換について理解する
- お金ができた理由を理解する
- 準備が必要なもの
- 物々交換するためのもの。鉛筆や本、他に食べ物でも。
では、レッスンを始めてみましょう。
今日の授業は、「お金の歴史-お金ができるまで」です。
お金がなかったくらい昔はどのように生活していたのかな。
今はお金があるのが普通だから、想像できな〜い
そうだね。お金がないから、みんな自分の持っているものと他の人の持っているものを交換していたんだ。それを物々交換と言います。
物々交換ゲームをしてみよう
実際にお子さんと物々交換をしてみましょう。ものを並べて、畑で野菜を作っている人と海を魚をとっている人など設定すると交換しやすいです。
わたしは野菜そだてているの。でも魚がすきだから、だれかキャベツと魚をこうかんして!
さかないっぱいとれたから、キャベツとこうかんしていいよ!
いろいろ交換ゲームが終わったらクイズの時間です。
昔の人に関するクイズ
じゃあ、魚がいっぱい取れたらお金持ちになれるかな?
さかなはずっとおいといたら、くさっちゃうよ
そうだね。食べ物はくさってしまうから、すぐに食べてしまわないといけないから、お金みたいに貯めておくことができないね。じゃあくさらないものの方が便利だね。昔の人が持っているものでくさらないものは何かな?
むかしの人もふくは着ているでしょ?布とか?
魚じゃなくて貝なら、くさらないんじゃない?
そうそう。昔の人は貝をお金の代わりに使っていたこともあるんだよ。あとは塩とかだね。
でもお金持ちの人は、貝とか塩とかいっぱいあったら大変そう。どこに置いとくんだろう、、
だから金貨と銀貨ができたんだ。あと、貝と塩では価値がどれくらいかが比べるのが難しいというのもあるんだ。
例えば貝10個は塩1kgと同じ?わかんないよね。
価値って、、なんかよくわかんないけど。
お金があれば、比べられるってこと。貝が銀貨1個で、魚は銀貨3枚、キャベツ1kgは金貨1枚とか、全部お金に変えられれば、比べやすいよね。
あとは、小さくて、くさらない!
価値を比較できるということが少し理解しにくいかもしれません。ただし、お金は腐らないから貯めておける、小さくて扱いやすい、などは理解できると思います。
本日のまとめ
今日の授業で学んだことを一人ずつ話してもらいましょう。発表する練習にもなります。そして、最後にクイズで学んだことを最終確認しましょう。
お金がない時代はみんなどうやって欲しいものを手に入れていた?
ぶつぶつこうかん!
じゃあ、最初に貝や塩がお金の代わりに使われていた理由は?
うーんと、くさらなくて長持ち!
最後に、金貨と銀貨ができた理由は?
腐らなくて、小さくて、価値がくらべられるのに便利!
本日の授業は、お金のできた背景を知るということで、直接はお金の教育とは関係なく見えるかもしれませんが、お金の役割(貯める、価値を比較できる)などの感覚的理解ができるようになります。
お金に悪いイメージを持たないで、知識をつける。そうすることで大人になった時にお金に対して自分で考えることができるようになると私は考えています。
ぜひご家庭でこのような授業をしてみてください。授業でなくても、ただ少し会話をするだけでも構いません。少しでも、しないのとするのは全く違う効果があると思います。親子の間でお金の会話を始めることが一番大切なことです。
次の授業は、需要と供給になります。