小学生にローンの重要性を教える授業
こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら。
お金の授業用のテキストを作りました。みなさまの家で、親御さんとお子さんでお金の話をするきっかけになればと思って作りました。ぜひ、本ブログをご活用いただき、親子でお金の会話をして頂ければこれ以上に嬉しいことはありません。
お金の授業
今日のテーマは、「ローンの仕組み」です。
生きていく中でローンは一度はお世話になるのではないでしょうか。住宅ローン、自動車ローン、教育ローン、いろいろありますね。
お金を借りるという事がどういう事なのかと、それにかかる利子について理解していないと、将来ローンの際に困る事になります。お金を借りる事の役割と怖さについて正確に理解しておくことで、お金に困る可能性が減ります。
借金で生活が壊れた人もたくさんいますが、その理由の一つとしてローンの怖さを理解していなかったことがあるのではないでしょうか。
こどものマネー教育は投資のことを教えるのではなく、生活に必要なお金の知識をつけるという側面も重要です。
生活に必要なローンについての役割について、こどもの頃に学んでおく事でお金の基礎力をつける事ができます。
レッスン概要
- 授業内容
- ローンの仕組み
- 本授業の目的
- ローン、借金の仕組みを知る事で怖さを理解する
- 必須学習項目
- ローンがどのような仕組みかを知る
- 利子は怖いものだという事を知る
- 準備が必要なもの
- なし。
では、レッスンを始めてみましょう。
今日のテーマは、「ローンの仕組み」です。
みんな、ローンって聞いた事あるかな?
聞いた事ない!
ローンっていうのはお金を借りる事をいうんだよ。借金とも言うんだ。
クイズ、住宅ローンを借りてみよう
用意するものはありません。こどもと家を買いにいくフリをしましょう。
じゃあ、みんなで家を買いに行こうか。家ってどれくらいのお金が必要かな。
わかんないけど、1億円くらい!?
1億は高いね〜、かなりお金持ちの家だね。でも簡単にするために、今は1億円の家を買いに来たってことにしようか。
でもそんなにお金ないよ〜。パパ1億円持ってるの?
いやー、持ってないね。だからみんな家を買う時に銀行にお金を借りるんだよ。じゃあ銀行に行ってみようか。
お金貸してくださーい。1おくえーんくださーい。
1億円ですね。それはあげられません。。住宅ローンですね。では、30年ローンで、合計1億2000万円返してもらう事になりますが良いですか?
え〜!そんなに多く返さないといけないの〜!しかも30年もお金返し続けないといけないの!?やだー
そうだね、家を買うお金は大きなお金だから、普通は毎月お金を返すんだ。それでも、長い期間になってしまう事が多いんだよ。あと、お金を借りるっていう事はちゃんと多めに返さないといけないんだ。これを「利子」と言うんだよ。
ローンってそんなに長く返さないといけないの大変だね。
そうだね。お金を借りるということ「ローン」は簡単な事じゃないし、ちゃんとお金は利子をつけて返さないといけないものなんだよ。
本日のまとめ
今日の授業で学んだことを一人ずつ話してもらいましょう。発表する練習にもなります。そして、最後にクイズで学んだことを最終確認しましょう。
家を買うのにお金が足りなかったらどうする?
銀行でお金借りる!それをローンって言う!
正解!じゃあ、お金を借りたらしたら、どうしないといけないかな?
多めにお金を返さないといけない!利子をつける!でも、なんかローン怖い。
そうだね。借金は簡単にしていいものではないね。家を買う時には必要な事が多いけど、なるべくお金は借りない方が良いんだよ。
お金を借りる事は、利子をつけて長期間お金を返さなければいけないので、できればしない方が良いという事を理解してもらえる事が大切です。
ポイントは、借りたものはちゃんと返さなければいけないという事、そしてそのまま返すのではなく、多く返す必要があるという事です。それだけでも理解できればお金の基礎力としては良いと思っています。
このシンプルな内容を理解できれば、大きくなった時にもっと自分で理解を深める事ができると思います。
最後に
私は、こどもには必要以上の知識(投資など)を持つ必要は無く、お金の基礎力をつける事が大切と考えています。お金の基礎力というのは、どのような時にお金がもらえたり、お金の流れを感じたりする能力・知識です。大きくなるにつれて学ぶお金の内容は難しくなりますが、小さいうちに基礎力をつけることが将来のお金の教育に重要と考えています。
ぜひご家庭でこのような会話を親子でしてみてください。授業でなくても、ただ少し会話をするだけで構いません。少しでも良いので、しないのとするのとでは全く違います。親子の間でお金の会話を始めることが一番大切なことと思っています。
次の授業はこちらです。