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日本の子供にマネー教育(金融教育)を行うべき理由3選【わかりやすく解説します】

教育

お金の教育(金融教育)に興味があるけど、何で必要なのか理解できない、、
こどもがお金の知識を持っていると何が良いのか知りたい。
そんな風に考えていませんか?

この記事では、なぜこどもにマネー教育が必要なのかをわかりやすく解説します。

  1. 金融教育とは
  2. 子供のマネー教育が必要な理由
  3. まとめ

私はマネー教育専門家として、こどもの金融教育の普及活動をしています。
このブログでは数多くのこども向けのお金の授業を掲載しております。

金融教育とは

お金の教育(金融教育、マネー教育とも言う)は、お金の知識をつける教育のことです。
金融教育というと投資の勉強のようなイメージがあるかもしれませんが、違います。

むしろ投資はほんの一部で、ほとんどが生活に必要なお金の知識だったり、お金の価値を知ることだったり、お金についての知識・教養になります。お金の貯め方・使い方なども含まれます。

では、お金の教育はなぜ必要なのでしょうか。その理由を解説していきます。

子供のマネー教育が必要な理由

お金の教育は学校でしてくれないから

学校でお金の授業を受けた記憶のある人はほとんどいません。お金の勉強をした人と言えば富裕層の子どもか、金融関係で働いている親という特別な環境の人だけです。

なぜなら、現状の義務教育でお金の授業に割かれる時間はほとんど無いからです。今は受験に繋がる項目や英語など他の項目に時間を割かれているので、お金の教育の優先度は低いと言わざるを得ません。

実際に学校でのお金の教育についてとったアンケートによると、小学校で行うお金の教育については一部の家庭科や生活などで年間1時間くらい話をするだけなのです。

そして、先生たちもお金の教育の必要性を感じているにも関わらず、実際にお金の教育に割く時間はないと回答しています。問題点として教育の知識不足や教材不足が指摘されています。

アメリカや他の先進国が小さい頃から学校や家庭でお金のことを自然に学んでいるのに対して、日本ではお金のことを話すことが良いことではないという文化もあり、お金の教育に関して遅れているのです。この現状を踏まえると、自分のこどもに金融教育をしてあげたいなら、各家庭で行うしかないのです。

学校の現状については下記の記事にもう少し細かく書いていますので興味のある方は参考にしてください。

学校でのお金の教育(金融経済教育)の現状のまとめ

 

お金の知識の差が貧富の差につながっていくから

人生を生きる中で避けては通れないのがお金です。
お金の知識がある人と無い人では、全く人生の幸福度が変わってきます。なぜなら、お金の知識の有無で生涯で使えるお金というのは大きく変わってくるのです。知識の差がお金に出る例を3つあげます。

詐欺などお金のトラブル

昔からある問題が詐欺です。詐欺はお金の知識が少ない人を狙って、騙してお金を奪い取ろうとしてきます。正しくお金の知識を持つ事は悪い人からの詐欺を防ぐことになります。
数年前から流行っているオレオレ詐欺やワンクリック詐欺、そして近年急増しているのが若者をターゲットにした投資詐欺があります。お金の知識があればこのような問題に適切に対処することができます。

不利なローンの金利

もう一つの例は、ローンの金利です。何も知らない人は無駄に高い金利を払ってしまうこともあります。知識があれば低い金利で借りることができるのにも関わらずです。
実は、私も昔自動車をローンで購入する時に何も気にしないで中古車販売店の進めるローンで契約したら、あとで見たら金利がとても相場より高いローンであったことがありました。

比較検討を十分にするか、もともとお金の知識があれば払わなくて良い金利を多く払ったのです。

国の補助などの制度活用

最後の例は、国の補助制度です。国ではお金に困っている人を助ける制度をたくさん作っています。しかし、それは自動的にもらえるものではなく、申請する必要のあるものばかりです。

これを知っている人と知らない人はもらえるお金が違ってくるのです。税金の控除もその一部です。しっかり理解して確定申告をする人にはお金が返ってきますが、何もしないで会社に源泉徴収を任せる人には返ってくるお金は少なくなります。

このようにお金の知識を持つことでお金のトラブルを防げたり、余計にもらえるお金などを活用することができるようになります。

将来の年金システムなどお金の不安な年々大きくなってきているから

現代を生きる人はみな将来に不安を抱えています。そのほとんどが経済的な不安(お金の心配)です。

なぜなら、年金の制度はほぼ崩壊に向かっていますし、個人の貯金は投資などでお金を作る必要が出てきているからです。
そのため、政府もNISAやiDecoなどの制度を整備して個人での資産形成を促しています。

しかし、国や政府がやるだけで個人のお金の心配がなくなることはありません。また、このような政府の仕組みを利用するにもお金の知識が必要です。

言い換えると、政府でさえも「将来に向けて、個人でお金を運用して自己責任でお金を作ってください」と言っているのです。そうなると個人でお金の知識をつけていないと、もう守られなくなってしまいます。
あなたのこどもが大きくなる時にはもっと状況が悪化している可能性もあります。

つまり、こどもの頃から貯金の大切さを理解し、ライフプランを意識してお金について考えていかないと生きる事自体が厳しい世の中になってくるのです。

こどもたちには時間があります。時間は投資の最大の武器です。複利の力を最大限に活かして彼らの将来を明るいものにするためには小さいうちからお金の知識をつけて将来に備えておくことが必要なのです。

まとめ

お金というのは人生で欠かせない存在です。それにも関わらず勉強する機会が与えられていないものです。私はこどもたちの将来を考えてお金の教育をもっと広く普及させるべく活動しています。

あなたのお子様がお金の知識を持たないで大人になった時に苦労するか、こどものうちからお金の教育をして安心して送り出すか、今のあなたの教育にかかっています。

もっと真剣にお金の教育について考えてみませんか?

    マネー教育が必要な理由

  1. 学校でお金の教育はされないから。
  2. こどもが将来お金で損をしないようにするため。
  3. こどもが将来のライフプランを意識して明るく生きるため。

具体的にどうやってお金の教育をしたら良いかは、以下にオススメ勉強法を乗せていますので、参考にしてみてください。

マネー教育専門家がオススメする金融教育勉強法5選【こども向け】