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「自己肯定感の教科書」による自己肯定感を構成するのに重要な3つの感情

教育

「自己肯定感の教科書」という本を読みました。自己肯定感には6つの要素があるといい、その中で私が自分に重要だと思った3つの感情について書きました。

自己肯定感を構成するうちの3つ感情

自己肯定感の高さは人によって違い、また人によってもその時の気分や調子によっても変わります。この本にはどのように日々の生活をする中で自己肯定感を改善することができるかも記載されています。

ここでは、自己肯定感を構成する6つの感情の中で、私が重要と考えた「自己受容感」「自己信頼感」「自己有用感」について私の経験も踏まえて書いてみました。

1.自己受容感(自分自身であることを受け入れる)

あなたは、自分の長所や欠点を理解して、それが自分だと受け入れていますか?

もしそれができていれば、あなたの自己受容感は高いです。しかし、これは本当に難しいことだと思います。

誰でも無意識に、素の自分を隠しています。それは悪いことではなく、「本当の自分」と「外向きの自分」を持っていることは社会に適用するために必要なのです。しかし、「本当の自分」を隠し続けていた結果、自分が本当にやりたいこと・好きなことなどを忘れてしまう事も多いと思います。社会の期待にこたえて、流れるがままに生きている。私がそうだったのでよくわかります。

自分の本当の姿を見せるのはとても難しいことでした。身近な友達にでさえ、外向きの自分で接していました。なぜなら、素の自分をさらけ出して嫌われたらどうしようという恐怖は思ったより強かったからだと思います。拒絶される恐怖により、本当の自分を出さないようにしていました。

自分を受け入れるための一歩は、自分の嫌なところも含めて自分だと認めることです。私はいつも自分のダメなところ、欠点を隠していました。欠点を出さないように無意識に行動していました。そして、自分の欠点はとても嫌いでした。そのために、人からどう思われているかを気にしたり、これをしたら何て言われるだろう、などの考えることが多かったです。

最近になって、自分が社会(親)の期待に沿って生きてきたことを認めました。その結果、自分自身が本当はどういう人間なのかを考えるようになりました。自分の得意なことや欠点はどういうところか、再度考え直してみたのです。そうしたら欠点は山ほどでてきました。自分が意識していなかったことも書き出してみると多くあるものです。

今、私は自分の欠点も含めて自分だと思っています。それは本当の自分は親の血や子ども時代の育てられ方、全てにおいて構成されているもので、その自分という本質はもう変えられないと思っています。だから、それを認めた方が幸せになれると思ったからです。

自分を知って、その自分を認めること、それが幸せ・やりがいある生き方を探す一歩だと考えています。

2.自己信頼感(自分を信頼する)

あなたは自分に自信はありますか?会社で上司にダメ出しされた時でも落ち込まないでいられますか?

それができているのであればあなたは自己信頼感が高い人です。私はそうではありませんでした。

私が以前の上司にダメ出しをされたことを何度やってもうまく行かなかった時、「自分は何をやってもダメだ」「もう自分はできない人間なんだ」と思ってしまいました。これは自己信頼感が下がった状態です。通常の精神状態では考えられないくらい後ろ向きに考えていました。何をするにしても保守的・控えめになり、何もアクションがとれません。そのために仕事についても結果が出なくなり、評価が下がっていくという悪循環でした。

この本の中で非常に共感できた例があります。取引先の方に電話をかける時に、「今かけてよいかな、いやあとにした方が良いかもしれない」と迷ってしまう事。また、上司やお客様にメールをしたあとに返信が少し来ないと、「あのメールの内容に何か問題があったのだろうか」などと無駄とも思える心配をすることです。なんどもそのような経験をしたことがあります。いつも、自己肯定感が下がっている時にそれはありました。

この自己信頼感が下がった状態からどのように抜けられるのでしょうか?瞑想やリフレーミング(後ろ向きな言葉を前向きに入れ替えること)などが有効と言われています。

瞑想はマインドフルネスとも呼ばれ、非常に心を落ち着かせる効果があり、私も始めました。普段頭の中を空っぽにする機会は作らないとないのでとても良い気持ちになります。

リフレーミングでは、悪い言葉を前向きな言葉に置き換えるだけで自己肯定感が高まります。例えば、「もうダメだ」から「私ならできる」に変えたり。「疲れた」は「まだまだイケる」など。言葉の力は非常に大きいものなので頭の中での言葉遣いだけでも気を使ってみると気持ちが上がってくると思います。

3.自己有用感(自分が役に立っていると感じる)

あなたは自分の仕事が社会の役に立っていると感じていますか?

実際どうかではなく、あなたがそれを感じているかどうかが重要です。

社会とつながっているという感覚は非常に大事だと思います。人は結局自分のためには頑張れないですが、誰かのためになら頑張れるのだと思います。また、社会とつながっているという感覚も重要なもので、それが自己有用感につながります。

私がいま、会社に所属していない状況(短期的ですが)で感じるのが、会社で働いている時は自然に社会に貢献していると思えたことです。無意識ですが、会社を通して社会に貢献していて、通勤や仕事をしている時も社会の一部になっているように感じていたのだと思います。

今1ヶ月くらい休みをもらっているのですが、会社に行かないと自分は何をしている存在なのかと考えることがあります。自分は何のために生きているのか。自分が会社に行かないことで、社会に必要な人間なのかを考えるきっかけになりました。孤独感も感じました。

人間は何か自分のできることを通じて活動をすることで何か社会の役に立っていると思えることが幸せにつながるのだと思います。この感覚がないと、自分に自信が持てなくなり、否定的な考えになってしまいます。これが自己有用感が下がっている状態ということなのでしょう。

自分は仕事を通じて社会に貢献している、それを意識することで自己有用感が高まると思います。

ここで話をした自己肯定感は、より良い生活を求める上で、また幸せに生きる上で非常に重要な感情だと思います。ぜひあなたも自分の自己肯定感がどうか考えていただければこれ以上のことはありません。

読んでいただき、ありがとうございました。