小学生に共働きの意味を教える授業
こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら。
お金の授業のテキストを作りました。みなさまの家で、親御さんとお子さんでお金の話をするきっかけになればと思って作りました。ぜひ、本ブログをご活用いただき、親子でお金の会話をして頂ければこれ以上に嬉しいことはありません。
お金の授業
今日のテーマは、「共働き」です。
前回のレッスンでは、お父さんの仕事について説明しましたが、現代においては働いているのがお父さんだけというのはすでに一般的ではありません。
現在では共働き家庭の方が多くなっています。そのため、共働きする事についても身近な話題として学んでおく必要があります。
参考までに、前回の授業はこちらです。
レッスン概要
- 授業内容
- 共働き
- 本授業の目的
- 共働きについてメリットとデメリットについて理解する
- 共働きが良いというわけでなく、多様性について理解する
- 必須学習項目
- 共働きの特徴について言えるようにする
- 準備が必要なもの
- なし。
では、レッスンを始めてみましょう。
今日のテーマは、「共働き」です。
みんな共働きという言葉は知っているかな?
わかんなーい。両方働いているってこと?
そうだね、お父さんとお母さんが両方とも働いているという事を共働きと言うんだ。
クイズ、共働きって何?
用意するものはありません。クイズ形式で子供達に議論させましょう。
共働きのAさん家とお父さんが働いてお母さんが家にいるBさんの家を比べてみよう。どちらの方がお金が多くもらえるかな?
Aさんの方が2人で働いているからたくさんお金を稼いでる!
そうだね、共働きの一番の良さはお金が多く稼げるから余裕のある生活ができるってことなんだ。じゃあ、家にお母さんが長くいるのはどちらの家かな?
Bさんの家!お母さんには家にいて欲しいから私はBさんの家の方がいい!
そうだね、Bさんの家のお母さんは家でこどもたちと過ごす時間は多く取れるよね。Aさんのお母さんは昼間は働いているから会社にいかないといけないからね。
でもAさん家の方がお金があるからいろんなもの買ってもらえそう!
うん、Aさん家の方がこどもにかけてあげるお金は多く取れるね。習い事とかも多くできるかもね。
じゃあAさん家とBさん家のお母さんはどっちが幸せかな?
Bさん!家でこどもとたくさん過ごした方が幸せだと思う!それに働きたくない人もいるでしょ。
私はAさん!だってお金がある方がいい生活できるし、いいもの食べられるじゃん。
Bさんのお母さんは楽しくて働いているのかな?それともお金がないからかな?それにもよる気がする。
みんないい意見ありがとう。全部合ってるね。でも、答えは特にないんだ。どちらが幸せかなんて比べられないんだよ。あと、お母さんも働く事で社会との繋がりができるとか、でもすごい忙しいとか、共働きには良いこともあれば大変な事もあるんだ。
じゃあどっちでも良いってことか。
どっちでも良いというか、今の時代は生活に十分なお金をお父さんだけで稼ぐのは難しいんだ。だからお母さんが手伝っている家も多いって事だよね。どの家もみんな違ってて、みんな良いんだよ。
本日のまとめ
今日の授業で学んだことを一人ずつ話してもらいましょう。発表する練習にもなります。そして、最後にクイズで学んだことを最終確認しましょう。
共働きって何ですか?
お父さんもお母さんも働いていること!
共働きで良いことと良くない事は何かな?
お金がたくさん稼げるけど、家にいる時間が少ない!
そうだね。共働きが良いか悪いかでなく、自分たちにとってベストの働き方をする必要があると言う事だね。
共働きというテーマはとても身近なものだと思います。昔はあまりいなかった共働きも昨今急激に増えています。収入が上がらない事と不況、また女性のより社会進出など様々な要因があると思います。
このような授業を通して、こどもに教えたい事の一つは多様性を受け入れる事です。共働きの方が良いとか、そうではなくて、世の中にはたくさんの選択肢があってそれぞれの選択肢をそれぞれの家庭の価値観で選択していく必要があると思います。
これが答え、というものではなく、こども自身が自ら考えて自分の生活スタイルを作っていけるように、このような授業が役に立てばと考えています。
最後に
私は、こどもには必要以上の知識(投資など)を持つ必要は無く、お金の基礎力をつける事が大切と考えています。お金の基礎力というのは、どのような時にお金がもらえたり、お金の流れを感じたりする能力・知識です。大きくなるにつれて学ぶお金の内容は難しくなりますが、小さいうちに基礎力をつけることが将来のお金の教育に重要と考えています。
ぜひご家庭でこのような会話を親子でしてみてください。授業でなくても、ただ少し会話をするだけで構いません。少しでも良いので、しないのとするのとでは全く違います。親子の間でお金の会話を始めることが一番大切なことと思っています。
次の授業はこちらになります。