外資系企業は本当に「リスク」が高いのか?【現代の本当のリスクを考える】
外資系はリスクが高いと言うイメージがあると思いますが本当でしょうか?
確かに外資系企業では仕事ができない人がどんどんクビになるイメージがあります。この記事については、そのことについて解説していきます。
- 外資系って本当にクビになる?
- 本当の「リスク」とは何か
- 会社の評価が低いと悩む人へ
- まとめ
この記事を書いている私は外資系企業歴10年でアメリカ駐在経験のある会社員です。転職も2回経験しています。
私は外資系といっても金融やコンサル業界ではなく、外資系メーカで働いていますので、その目線から見た意見を書いていきます。
外資系って本当にクビになる?
外資系では会社都合でクビにならない
外資系では仕事ができなければすぐクビになるイメージがあるでしょうか?実際は会社がすぐにクビになどできません。会社は法律に守られているため、日本では会社が「おまえは明日からクビだ!」と言ったようなことはできないのです。
代わりに会社は、あなたをクビにすべき理由・証拠を集め始めます。そしていざという時にあなたに訴えられても負けないように準備するのです。これが会社側があなたをクビにするためにする最初のステップです。そしてあなたが自主的に辞めるように仕向けていくのです。
実際に会社があなたをクビにしたい時はその旨を伝えるだけではなく、仕事の評価が低いことをまず伝えるでしょう。そして、今後改善していかないとあなたは厳しいポジションになる、と暗に会社にいるのが厳しいことを伝えるのです。
これは、正式なリストラ宣言ではありません。しかし、実際にはこれがリストラ作業の始まりと言えます。
ほとんどの場合、この評価が低いことを示されて改善コースになった人は会社に残ることは難しいでしょう。実際に評価を改善するのはとても難しいからです。
なぜなら、人の評価などいくらでも操作できるからです。実際に改善しても、もう辞めてもらおうと思っている人のパフォーマンスの改善には会社は興味がないのです。つまり、会社から「評価が悪い、改善できないと厳しい」と言われたらもう転職を考えた方が良いということです。
実質のリストラ宣言をされたら、、、
転職活動を前向きに行うのが良いと私は考えます。いくらその会社が好きで働き続けたいと思っていても、会社はあなたのことをもう好きではないのです。
信じられないかもしれないですが、受け入れて次のステップに行くことをオススメします。
転職市場にはあなたの能力をもっと評価してくれる会社があるはずです。自分を評価してくれる会社にて働いた方が幸せになれると私は思います。
本当の「リスク」とは何か
改めて外資系のリストラについて説明しました。ここで言うリスクは会社を辞めなければいけないということを示しています。
しかし、これは本当にリスクと言えるのでしょうか。現代のビジネスパーソンとしては、会社を辞めることは一つの選択肢であるべきと思います。
よって、外資系であなたの評価が低くて転職を迫られるとしても、それをリスクと考える時点でかなり考え方が厳しいと思います。
今後の変わり続ける社会で働き続けるためには、一つの会社で働き続けることがリスクとも言えます。一つの会社に働き続けるということは、転職して使えるスキルが手に入らないまま高齢になっていくリスクがあるのです。
今本当の意味での、お金が稼げなくなるリスクを避けるためには、どの会社でも求められる実績を持つということが一番だと思います。そしてそのためには、転職することを恐れずに、会社に依存しない能力をつけていくことが一番です。
外資系で転職をする必要が出てくる「リスク」というのは今の時代大したリスクではありません。少なくともそう思えない人の方が「リスク」を背負っていると考えざるを得ません。
会社の評価が低いと悩む人へ
そして、会社の評価について一つ話をさせてください。私も良くわかりますが、会社組織にいるとその中の評価が自分の唯一の評価であると感じてしまうことがあります。会社のあなたへの評価は人間としてのあなたの評価ではないにも関わらず。
会社から低い評価を与えられても、あなたという人間が不要と言われているわけではありません。私もその思考のワナにはまっていました。
私の以前の経験ですが、上を目指して昇進することを目的に一生懸命働いていた私に対しての評価は、「悪くはないが、昇進はまだ先」でした。
こういうと別にいいじゃん、と思うかもしれませんが、昇進だけが全てと考えていた私にとってこの評価は「私はもうこの会社に必要ない人間なんだ」という意味に等しいと思ってしまっていたのです。
そして私は転職しましたが、今は自分を評価されている環境で仕事に満足しています。今の会社だけがあなたの会社ではありません。長い人生、広い目で仕事を選んでいきましょう。
転職することはリスクではありません。
そしてもう一度言わせてください。会社からの評価はあなたの人間としての価値と何の関係もありません。
退職代行サービスを使っても良い
今の会社を辞めるのを言い出すのも気まずいし、次の会社にきっぱり進みたいという人は退職代行サービスというものがあります。私も転職の時には辞めると言い出しにくかったですし、人によっては嫌味を言ってくることもありました。
今はこのようなサービスがあるので、自分が快適に生きるためには利用するのも悪くないと思います。
まとめ
外資系にはリストラのリスクがあります。でもそれは日本企業でも増えてきていますし、まず転職はリスクではありません。
どこにも転職できない人になることが本当のリスクです。いつでも転職できるスキルをつけて働くのが本当のリスクの少ない働き方だと思います。広い目で転職市場で価値のある人材になりましょう。
外資系転職のオススメエージェントについては以下の記事で紹介していますので、参考にどうぞ。
経験者による外資系転職のおすすめエージェント4選【わかりやすい手順付き】 | 外資系シェルフ
外資系企業への転職を考えているが、転職エージェントは数が多すぎてどこを選んだら良いかわからない、、。そう思っていませんか? この記事では、シンプルにニーズ別におすすめエージェントのキーポイントだけを紹介していきたいと思います。とりあえずどの転職エージェントに登録すれば良いか迷っている方は必見です。