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意外と知らない外資系の1on1(ワンオンワン)ミーティングのメリット7選

外資系

1on1(ワンオンワン)ミーティングという言葉を聞いたことがありますか?
この記事では、外資系でよく行われる1on1ミーティングのメリットについて解説します。

  • 1on1(ワンオンワン)ミーティングとは?
  • 1on1ミーティングのメリット7選

この記事を書いている私は外資系歴10年でアメリカ駐在も経験しているサラリーマンです。

1on1とは?


外資系を中心に行われている1対1での打ち合わせの事を1on1(ワンオンワン)ミーティングと言います。

日系企業では行われることが少ないかもしれませんが、私のいた外資系では、毎週月曜に上司と1on1を行うことが通常のルーティンになっていました。

毎週決まった曜日の時間に上司と1対1で話をすることは、1on1には多くのメリットがありますので、それを説明します。

外資系の1on1ミーティングのメリット7選

アイデアの意見を言いやすい

一つ目のメリットは部下が上司に意見を言いやすいという事です。1on1は上司と本人の二人だけで話をする場です。よって他の人を気にしないで集中して話ができます。

普段は忙しい上司ですので、部下は自分から声をかけるにくいものです。そのように部下は上司に気を使って自分の意見を言うタイミングを失ってしまうのです。

しかし、1on1では上司も他の用事は外してあなただけに時間を使ってくれているので、自分の思っている事を言いやすいです。さらに、上司も聞く体制が整っているのであなたの意見をしっかり聞いて意見を返してくれるのです。

不満をぶつけやすい

1on1では部下から上司への不満も言いやすい場になります。部下としては、上司への不満があってもなかなか言いにくいというのが普通です。

その不満を言う場として、1on1は最適です。もし1on1がなかった場合に、部下は上司に話を聞いてもらうタイミングが難しいですよね。1on1が定期的に行われていると、これは来週の1on1で上司に意見を言おうと考えることができるのです。

もちろん、上司から積極的に「何か仕事の不満や困っていることはない?」と聞いてあげるなどの工夫も必要になります。

仕事の計画を立てたり、改善する機会になる

毎週上司に自分の仕事の状況を報告しなければいけない状況であれば、部下は自分でゴールを設定する必要があります。毎週の仕事を計画かして、進捗を管理する必要が出てきます。

なぜなら適当に仕事をしていると、「今週は上司に話す内容が無い!」というような状況になるからです。今週はこれをやる、という内容を上司と合意した上で、計画を立てて実行することで、進捗もよくなり、結果に現れてくるのです。

日々の仕事のフィードバックを受けて改善するほど仕事内容は良くなっていきます。毎週のように仕事内容について上司からフィードバックをもらえるということは、早い成長につながるのです。

プレッシャーがかかる事でパフォーマンスが上がる

実際は部下の立場からすると、毎週上司に報告しなければいけないのは大変なプレッシャーです。毎週何か結果を出さないと上司に怒られる、もしくはゴールを達成できない、など常に考えることになります。私も常に考えていました。

日々のマイルストーンを決めることは大切なことでありますが、それにはプレッシャーがかかります。毎週の1on1は上司に毎週結果を出さなければいけないということなので、実際にやってみると月曜が憂鬱になって重く感じることもあります。

しかし、その報告しなければいけないというプレッシャーを受けることでパフォーマンスが上がるとすればやはりやるべきことと言えます。

人間はある程度のストレスがあった方が結果が出せるという研究報告もあります。毎週の上司との1on1は適度なプレッシャーにてパフォーマンスを向上させるという意味でも有用なことだと思います。

もちろん、部下に過度のプレッシャーをかけてしまうと、病んでしまったり転職してしまったりしてしまうので、プレッシャーはほどほどにしましょう。

上司が部下の仕事の問題点を見つけやすい

こちらは上司目線のメリットです。通常、部下の活動を常に監視するのは難しいものです。問題なく活動してくれていれば良いのですが、部下の報告がない場合に上司としては非常に心配になると思います。そこで使えるのが1on1です。

定期的に1対1で話す場なので、今の仕事の状況などを詳しく話を聞くことができます。その方向性があっていれば修正できますし、結果がよければ褒めることもできます。

もし1on1がない場合は、部下にあった時に聞くとか、電話をして聞くとか不定期でのフォローアップが必要になりますが、定期的に1on1が設定されている場合は常に上司と部下のコミュニケーションが取れるので、仕事の進め方に問題があった場合に発見しやすくなり、間違えた方向に仕事を進めて無駄にすることが少なくなります。

深い関係づくりができる。

特に関係性が浅い部下と上司であれば、二人きりで話をする機会というのが関係構築において重要です。定期的は1on1は二人ん関係を深くするために効果的です。部下は信用できる上司と働きたいと思いますし、上司は部下のことをもっと知りたがっています。

毎週、仕事の内容でも話を継続していけば二人の距離は縮んでいきます。ちなみに、アメリカでは1on1の最初には必ず「週末は何をした?(How was your weeked?)」から始まります。

仕事よりプライベートの内容から入って緊張をほぐすのです。何回も1対1で話していると人は仲良くなっていくものなのです。接触回数で好意が高まるという研究もあるくらいです。

悪いフィードバック出しやすい

1on1は上司から部下に悪いフィードバックを与える場としても最適です。なぜなら1対1でないと悪い指摘などは部下は聞きたくないからです。みんなの前で失敗を指摘されたら嫌になりますよね。

上司は改善して欲しいから部下に悪いフィードバックを与えるのであって、失敗を晒したいわけではありません。特に、1on1の時に上司から言われた指摘については受け入れやすくなります。

人事考課の時だけの話ではなく、具体的な仕事の仕方などの改善内容についても良くない指摘については1on1でいうのが良いです。

逆に良い結果が出て褒めたい時は、チームミーティングなどの他にもメンバーがいる場で表彰するとモチベーションアップに貢献します。

まとめ


1on1はただ1対1で打ち合わせを行うだけですが、定期的に部下と上司で行うなどシステム化することでメリットはたくさんあります。ぜひどの会社でも導入した方が良いと思います。

外資系企業への転職に興味がある方はこちらにオススメ転職エージェントの記事があるので参考にしてください。