アメリカ駐在・赴任のこども教育へのメリット・デメリット【わかりやすく解説します】
会社からアメリカ海外駐在・赴任の辞令が出た時にどう感じましたか?
私は元々海外駐在を希望していたので嬉しかったのです。
しかし、同時に大きな不安と緊張を感じたのを覚えています。
引っ越しだけでも大きな環境の変化なのに、全く住んだことの無い国に住むのはとてもストレスがかかります。
特に、私はこどもの教育が不安でした。うちの子は英語はできるようになるかな、現地の友達に溶け込めるかな。
このような不安を低減するため、また、こどもの教育に海外赴任はどう影響するのかを知りたい方のために、
私が2年の駐在を経て学んだ経験からメリット・デメリットを解説します。
アメリカ駐在のこどもの教育へのメリット
- 英語力の向上
- 多様性に触れる
- 明るいオープンな性格になる
アメリカ駐在のこどもの教育へのデメリット
- 日本語力の低下
- 危険と隣り合わせ
- 味覚の衰え
- 帰国後の英語力について
アメリカ駐在で得た変な癖3選
- 前置きを入れてくる
- 指の数え方がアメリカ
- 人を呼ぶ時に手のひらが上
アメリカ駐在のこどもの教育へのメリット
英語力の向上
当然ですが、アメリカに住んでいれば英語が話せるようになります。スピーキングにリスニング、発音もネイティブになるでしょう。
こどもがネイティブの発音でローカルの子供達と話しているのを聞いた時の感動は今でも忘れません。しかし、そこまでたどり着くのは言われているほど簡単ではありません。
こどもはすぐに英語を話せるようになると言いますが、彼らも苦労して習得しています。わが子はアメリカ赴任して2-3ヶ月は全く英語を話しませんでした。
その間、人の口をみたり、口パクで練習していたのです。その時は何をしているか気にしていませんでしたが、それが新しい言語を話す準備だったのです。
時間が経ち、半年後にはローカルの子供達の中に入って遊んでいました。ネイティブの会話すぎて、私には何を言っているのかわからない世界でしたが、
現地の友達ととても楽しそうに遊んでいた事を今でも思い出します。
多様性に触れる
アメリカにはたくさんの人種がいます。白人も黒人もアジア人もインド人も。
日々生きている中でたくさんの人種を見ながら生活します。こども達はそれに慣れていきます。
そして、世の中にはいろいろな人がいる、みんな違うんだ。ということを学んでいきます。日本の中で単一民族で過ごしていてはできない体験です。
明るいオープンな性格になる
帰国してから気づいたことですが、アメリカにいる間に子供達はとてもオープンな性格になりました。友達や日々周りにいる人たちが明るい人が多いからだと思います。
みんな気軽に話しかけてきますし、楽観主義で楽しむことが上手な人々です。怒ったらケンカしますし、仲が良ければハグも軽いキスもします。
その中ですごした子供達の性格も明るくオープンになったのです。
アメリカ駐在のこどもの教育へのデメリット
日本語力の低下
海外駐在のデメリットとてよくあげられるのは、母国語の日本語を忘れてしまうというものです。
彼らは日々の生活で英語を使うようになり、その環境で長い間を過ごします。日本語で話すのは、家の中だけになるのです。
日本人駐在員の中の友達と遊ぶ時でさえ、英語で話すことも多いですね。その環境で徐々に、日本語を忘れていきます。
特に年齢が低ければ低いほど、英語をすぐに吸収し、日本語を忘れます。そのため、帰国後の日本語の授業で遅れないようにと、現地の日本語学校に行かせて、しっかり学ばせるという日本人駐在員の方も多いです。
危険と隣り合わせ
アメリカには日本に存在しないくらいの本当に危険な地域というのが存在します。大企業にて駐在する場所はそんなに危険な場所ではないと思いますが、行ってはいけない地域があります。
安全な国の日本で過ごしていると忘れてしまうのですが、アメリカは銃社会です。
少し安全な地域から離れると危ない場所も出てくるのです。こどもをそのような危険から守るのは親の責任です。
味覚の衰え
アメリカは正直ご飯は美味しくありません。私も妻に家でご飯を作ってもらっていました。
小さいこどもはまだ舌ができていないので、アメリカの味の濃いしょっぱい食べ物ばかりを食べていると、日本食の繊細な味がわからなくなってきます。帰国してしばらく経つと治りましたが、帰国直後は日本食に味がないと言って塩やケチャップなどをつけることが多い時期がありました。
味覚が衰えてしまったのだと思います。幸いな事に2年の駐在では元に戻りましたが、長期になると影響がでてくるでしょう。
駐在で感じることですが、日本の食べ物は本当に美味しいということです。特にダシの味は最高です。
帰国後の英語力について
日本人駐在員は帰国後のこどもの英語について必ず話をします。今の英語力をどうキープしようか、と。
結論を言うと、小学生低学年以下の子どもは英語はすぐに忘れます。うちの子の場合は1ヶ月で忘れました泣
最初の数ヶ月はこども向け英会話教室に入れましたが、週1-2回のレッスンでは全くキープできませんでした。他の経験者の話を聞いてもだいたい同じです。じゃあ何の意味も無かったかというと違います。
リスニング力は今でも残っています。私たちが聞こえない英語が聞こえているようです。また、発音も残ります。英語の歌を歌っている時などはその発音の良さが垣間みえます。
日本では流暢すぎる英語をバカにする傾向があるので、その気配を悟って、こどもは英語を話さなくなるのです。英語を話してといっても話しませんでした。
今では流暢な英語は出さずにわざと日本語訛りの英語を話してきます。
日本で英語を駐在時のレベルでキープする、学び続けるのは相当に難しいです。
アメリカ駐在で得た変な癖3選
日本に帰国してからも抜けないアメリカ帰国子女ならではの癖を3つ紹介します。
前置きを入れてくる
日本語なのですが、文法が英語になっているのです。「今日こんな事があったんだよ。xxちゃんが公園でころんだの」
「もしこんなことがあったら嫌だな。泥棒が家のものを全部もっていったらというように。聞いてて面白いです。
指の数え方がアメリカ
日本人がいち、に、さん、と数を数える時は、手を開いた状態から親指、人差し指、中指の順番で閉じていきます。
しかし、うちの子は、グーの状態から、親指、人差し指、中指と開いていくのです。これはアメリカっぽい仕草です。
人を呼ぶ時に手のひらが上
日本人が人を呼ぶ時の仕草ですが、手をパーにして手のひらを下に向けて、クイクイってやりますね。でもわが子は、手のひらを上にしてクイクイってしまう。こっちに来いよ、という感じですね。
2年間のアメリカ駐在を完了して今思うこと
今思うと、アメリカ生活は本当に楽しかったです。
現地ではトラブルなどもいろいろありますが、友達も出来ていい思い出もたくさんできます。
今から行く人がいるとしたら、アドバイスとしては、「新しい環境を楽しんでください」ですね。
また、日本人駐在員で固まってしまう人が多いのですが、なるべくローカルの友達を作る事をオススメします。その方が本当に多くの経験ができます。
私もあとで気づいたのですが、ローカルの人が話しかけたいと思っても日本人で固まっていると話しかけにくいのです。
あとは、こどもをローカルの中に入れてあげましょう。英語を学ばせたいならそれが一番です。
しっかり厚いサポートの上で、自立させてあげましょう。アメリカ駐在の中でしか学べないことはたくさんあります。
アメリカ駐在前のオススメ英会話スクール
アメリカ駐在前の準備は英会話教室で英語の練習をオススメします。
いきなり現地に行っても全く理解できません。
少しでも駐在ライフを快適に過ごすために、親もこどもも十分に英語の練習をしてから行きましょう。
オンライン英会話でカランメソッドがオススメ
私がアメリカ駐在前の特訓で通っていたのは、カランメソッドで有名なQQ Englishです。
【QQ English】4倍速で英語脳になる「カランメソッド」の正式認定校
カランメソッドは基礎を重視し、話す練習をひたすら積ませてくれるので、非常に効果がありました。
最初の半年くらいはひたすら修行という感じでしたが、半年くらい時間が経つと口から英語が昔よりスムーズに出てくるように実感できました。
フリートークは苦手、とにかく英語の話す練習をしたい、という人にオススメです。
英会話教室はマンツーマンのGabaがオススメ
私が外資系企業に転職する前は、Gabaに通っていました。
その前にNOVAにも通ったことがあるのですが、複数人数のレッスンでは自分の話す量が確保できないので不満がありました。
その後GABAでは、みっちり自分が話すしかないので、圧倒的に話す練習ができました。そして先生が楽しく褒めてくれるので英語に対して苦手意識がなくなったのがGABAに通っていた頃だと記憶しています。オススメです。
こどもの英会話にはペッピーキッズクラブ
帰国後の英会話レッスンは不要と思いますが、赴任前にはこどもも出来るだけ英語に慣れておいた方が、向こうについてからの難しい期間が短縮できると思います。
ペッピーキッズクラブは小さいこどもに特化している英会話教室なので、小学年低学年までのこどもにはオススメです。
無料体験レッスンもあるので、体験するだけしてみるのが良いです。
こどもが気に入らなければやめてもいいと思いますので。
参考までに、アメリカ駐在で必要な英語力について解説している記事もあります。