小学生に税金の仕組みを教える授業
こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。
お金の授業用のテキストを作りました。みなさまの家で、親御さんとお子さんでお金の話をするきっかけになればと思って作りました。ぜひ、本ブログをご活用いただき、親子でお金の会話をして頂ければこれ以上に嬉しいことはありません。
お金の授業
今日のテーマは、「税金の仕組み」です。
税金のテーマは難しいと思うかもしれませんが、こどもにとって難しい言葉を使わなくても税金について教えることはできます。ぜひ、このブログを使って話してみてください。
税金とはどのようなものか、何に使われているのか、などの概要についてシンプルに説明するだけで十分だと思います。小さい子どもでも消費税という言葉は知っていますし、それが学校などみんなのために使われている、そういう内容はしっかり理解できます。
そのような簡単な説明でさえ、今の学校教育の中では教えてもらえません。
税金が何かを理解してれば、大きくなった時に税金について詳細な事を学ぶ事もできますし、社会の仕組みについてもっと深く理解ができるようになります。
こどものマネー教育はそれだけで効果を測るものではなく、その内容について身近に感じることで将来に興味を持った際に細かい内容を知るきっかけになるだけでも十分だと思っています。
なぜなら、今のマネー教育はそんな簡単な事さえも教えてもらえないからです。少しでも家庭で会話をする事、それだけでも大きな一歩だと考えています。
マネー教育が目指すお金の基礎力として、「税金というものはこういう物だ」と知っておくだけでも今後の人生で大きな差になります。
レッスン概要
- 授業内容
- 税金の仕組み
- 本授業の目的
- 税金は全員払う義務がある。
- なんで税金があるのかを知る
- 必須学習項目
- 税金は払わなければいけないものという事を知る
- 税金がどのように生活に役立っているかを知る
- 準備が必要なもの
- なし。
では、レッスンを始めてみましょう。
今日のテーマは、「税金の仕組み」です。
みんな、税金って言う言葉は知っているかな?
ぜいきん?全然しらなーい。
そうだよね、税金は普段こどもが関わる事はあまり無いかもしれないけど、私たちの生活に大きく関わっているんだよ。
クイズ、税金について
用意するものはありません。クイズ形式で子供達に議論させましょう。
税金って言葉は知らなくても、消費税って聞いた事あるかな?お菓子とか買うと値段が二つ書いてあるでしょ?それが税金が入っていない値段と入っている値段なんだ。
そうなんだ。なんでみんな値段が二つ書いてあるのかな〜っってずっと思ってた。
買い物をする事でみんなから税金を払ってもらってるって事だね。じゃあ、税金はなんのために集められているんだろうね。
税金って誰か偉い人が使うお金なの?
違うんだよ、税金はみんなのために使われるお金なんだ。
例えば、みんなが使う道路を見てみよう。いつも綺麗に整備されているでしょ。それは税金が使われているんだよ。
あーっ、道路っていつも工事しているけど、税金でやってるんだ〜。
あとは、ゴミを集めに来る収集車などもそうだね。みんながより良く生活するために必要なことに使われているんだよ。
ふーん。学校の先生の給料も税金なんでしょ〜?なんでなんだろう。
国の偉い人や先生は国のために働いているから、税金を給料としてもらっているんだ。そういう人を公務員って言うんだよ。会社じゃないからお金を稼ぐ必要はないんだ。国民みんなのために働くんだよ。
他には税金は、何に使われているの〜?
他にもたくさんあるんだよ。病気になった時に払うお金も税金が助けてくれているし、警察や消防署も国のために働いているから税金をもらっているよ。
ところで、パパも税金払っているの?
もちろん!働く人はみんな払う義務があるんだよ。また、働いていない人も消費税やいろんな形で税金は払っているんだよ。
本日のまとめ
今日の授業で学んだことを一人ずつ話してもらいましょう。発表する練習にもなります。そして、最後にクイズで学んだことを最終確認しましょう。
税金は何に使われているんだっけ?
警察とか消防署!
他には何があったかな?
学校の先生の給料や、道の工事とか、みんなが必要なものに使われる!
あとは、みんな税金を払わないといけないギムがある!
そうだね。税金のことをよく理解できたね。
税金は複雑で難しい内容と思われがちですが、本来はみんなの生活のために必要なお金です。みんないつの間にか払っていますし、いつの間にか使われている。でも生活に密着した重要な内容です。
こどもの普段の生活に近い具体例を出す事でこどもも興味を持って聞いてくれると思います。難しい話はまだしないで、基礎的な税金って何?という説明をすることが今回の目的です。
今どれくらい理解できるかも大切ですが、今は理解が難しくても少しづつ家庭でお金の話をする習慣をつけることで、子どもがお金に興味を持つことがマネー教育の大切なポイントだと考えています。
最後に
私は、こどもには必要以上の知識(投資など)を持つ必要は無く、お金の基礎力をつける事が大切と考えています。お金の基礎力というのは、どのような時にお金がもらえたり、お金の流れを感じたりする能力・知識です。大きくなるにつれて学ぶお金の内容は難しくなりますが、小さいうちに基礎力をつけることが将来のお金の教育に重要と考えています。
ぜひご家庭でこのような会話を親子でしてみてください。授業でなくても、ただ少し会話をするだけで構いません。少しでも良いので、しないのとするのとでは全く違います。親子の間でお金の会話を始めることが一番大切なことと思っています。