Yukihiko Blog Written by Yukihiko

小学生に商品の値段の仕組みを教える授業②

教育

こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら

これは、お金の授業のテキストです。みなさまの家で、親御さんとお子さんでお金の話をするきっかけになればと思って作りました。ぜひ、本ブログをご活用いただき、親子でお金の会話をして頂ければこれ以上に嬉しいことはありません。

お金の授業

今日のテーマは、「商品の値段の仕組み2」です。

前回の商品の値段の仕組みの授業ではお店の人がどうやって値段をつけるかを学びました。

特に材料費や経費などのかかる費用の上の利益を乗せて値段をつける方法でした。今回はまた違った視点、市場の需要の観点からの値段の付け方を学びたいと思います。

簡単に言うと、この商品はどれくらいの値段にしたらみんなが買ってもいいかな、と思ってもらえるかという事です。

レッスン概要

  • 授業内容
    • 商品の値段の仕組み
  • 本授業の目的
    • 値段決めには市場の需要を考慮する必要があることを知る
    • 高く売るためには、妥当な理由が必要であることを知る
  • 必須学習項目
    • 高すぎたら売れない、安すぎたら売れるけど儲からない。
    • どうやったら高く売れるかを考えてみる
  • 準備が必要なもの
    • パン(パン屋をやる場合)。

では、レッスンを始めてみましょう。

今日の授業は、「商品の値段の仕組み」の続きです。
前回と同じようにパン屋さんをやってみよう。パンはいくらくらいで売っているかな?

100円とか150円とか!200円くらいのもあるよ

なんでそんなに値段の違いがあるのかな。考えてみよう。

パン屋さんをやってみよう2

用意するものはパンです。パンがなければ商品であればなんでも良いです。それを売っているお店屋さんをしましょう。

パンは100-200円くらいが普通だよね。じゃあ、500円のパンを売らないといけないとしたらどう?

パンが500円なんて高すぎるよ!絶対売れない!売れ残り。

じゃあ、そのパンが日本一おいしい店のパンで、1日一個しか作れないとしたら、それでも500円は高い?

それなら、500円でも売れるのかも、、日本一なら欲しい人がたくさんいそうだし、1日1個なら売れるかも。

そうだね。高い値段がついていても、その値段に納得できる理由があれば売れるんだ。それを考えればパンをもっと高く売れるかもしれないよ。じゃあ、どんなパン屋のパンなら高く売れるかな?

とにかく美味しくて、いつも焼きたて。たくさん高いフルーツが乗っているとか。

ケーキみたいなパンで、アイスもついていれば、500円でも食べたい!

 おまけのおもちゃがついてれば高くても買う!

みんな、良いアイデアが出たね。そのように自分のお店をやる人はどんな商品なら高く買ってもらうかを常に考えているんだよ。
じゃあ、逆に安く売ったらどうなると思う。パン一つ10円とか。

たくさん売れてすぐに売り切れちゃう!たくさん作らないと!

そうだね。美味しくて安ければたくさん売れるよね。でもその場合、お店は儲かるかな?

安すぎて儲からない、、

そうだね。儲からないとパン屋を続ける事ができなくなっちゃうかもしれないね。いつもパンを楽しみに待ってくれている人はこのパン屋が潰れたら困ってしまうよね。

じゃあ、高すぎないで安すぎない値段で売って、利益も出さないといけないんだね。

その通り!

本日のまとめ

今日の授業で学んだことを一人ずつ話してもらいましょう。発表する練習にもなります。そして、最後にクイズで学んだことを最終確認しましょう。

パンの値段は高ければ高いほど儲かって良いと思う人?

ダメ!高すぎると売れなくなって売れ残りになっちゃう!なんか高くても良い理由がないと。

どんなパンなら高く売れるかな?

日本一おいしい!

なんかスペシャルなパン!

あいまいだね、、でもその通り、高く売れるための理由を考えるのが大事なんだ。
じゃあ安くパンを売ったらどうなる?

たくさん売れるけど、儲からないからパン屋がつぶれちゃう!パンを買ってくれるお客さんのためにもお店を続けられるようにしないと。

正解!よく理解できたね。

前回の材料などの経費に利益を載せる観点での値付けと、今回の市場の需要の値付けはお店などのビジネスをやるためには両方必要な観点と思います。

こどもの頃からお店ごっこなどでどのようにビジネスをやるかの視点で考える癖をつけていれば将来何かする時にも役にたつと思います。

もちろん、お店をやらないにしても、世の中で受け入れられる価格とどうやって高い値段の商品またはサービスを提供できるかの考え方は生活の中でも役にたつものと思います。

最後に

私は、こどもの頃には必要以上の知識を持つ必要は無いと考えています。むしろ小さい頃は、お金の基礎力をつける事が大切と考えています。大きくなるにつれて、難しくなるお金の知識ですが、基礎力をつけることが将来のお金の教育に重要と考えています。

ぜひご家庭でこのような会話を親子でしてみてください。授業でなくても、ただ少し会話をするだけで構いません。少しでも良いので、しないのとするのとでは全く違います。親子の間でお金の会話を始めることが一番大切なことと思っています。