小学生にクレジットカードの使い方を教える授業
こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら。
これは、お金の授業のテキストです。みなさまの家で、親御さんとお子さんでお金の話をするきっかけになればと思って作りました。ぜひ、本ブログをご活用いただき、親子でお金の会話をして頂ければこれ以上に嬉しいことはありません。
お金の授業
今日のテーマは前回の「クレジットカードを知る」の続きで、「クレジットカードの使い方を学ぶ」です。
クレジットカードを見てどんなものかを知ったこども達は、今度はどういう風に使うものかに興味を持っていると思います。
クレジットカードは使い方を間違えると怖いものです。
こどものうちから簡単な仕組みを知り、正しい使い方を学んでおくことで、大人になった時にクレジットカードで困らないようになると思います。
前回の授業はこちら。
レッスン概要
- 授業内容
- クレジットカードの使い方を学ぶ
- 本授業の目的
- クレジットカードの仕組みを知ることでお金の扱い方・怖さを学ぶ
- 必須学習項目
- クレジットカードを使う時は自分が持っているお金以上は使わない
- クレジットカードが魔法のカードでなく、ローンをするもの
- 準備が必要なもの
- クレジットカード(期限が切れていても良い)
では、レッスンを始めてみましょう。
今日の授業は、「クレジットカードを使い方を学ぶ」です。
前回クレジットカードを見てみたけど、今回は実際に使ってみよう。どのように使うものか知っているかな?
買い物の時にレジで出すとなんでも買える!
そう、買い物する時に出すものだね。でも、なんでも買える魔法のカードじゃないんだ。今日はクレジットカードの使い方について学んでいこう。
クレジットカードで買い物してみよう
クレジットカードを用意してください。期限が切れても良いです。もし手元になければ、手書きの手作りカードでも良いです。
じゃあ買い物したい人〜!
はーい!この20円の鉛筆ください!
はい、現金ですか、クレジットカード払いですか?
クレジットカードでお願いします!
では暗証番号を押してもらえますか?そしてここにサインお願いします。
(やっているフリ)、はいできました!
はい、ではこちらレシートとクレジットカードを返します。
うまく買い物できたね。
では、今銀行には100円あるんだけど、20円の鉛筆を買ったら、銀行には今いくらある?
80円!こんな算数簡単だよ!
ぶー!!クレジットカードは今すぐに銀行のお金を使うわけじゃないんだ。だからまだ銀行には100円あるんだよ。
え〜、そうなの!?じゃあお金が減らないで買えるってこと?魔法だ!!
いやいや、この鉛筆を買った20円は来月に銀行から引かれるんだ。だからその時にお金がなくなるってこと。今はクレジットカードからお金を借りているってことなんだ。
お金借りてるの?なんか借りるのやだな〜、銀行にお金もってるのに。でも、だったらもっと買っちゃいそう。
じゃあ、150円のものをクレジットカードで買ったらどうなると思う?
お金足りないから買えないじゃないの?銀行には100円しか無いよ。
それが買えちゃうのがクレジットカードの怖いところなんだ。買ってしまったら、来月に150円の請求が来るんだよ。お金が100円しかないのに、、、
お金払ってください!って電話かかってくるかもしれないよ!!
こわい〜!!
じゃあ、持っているお金より高いものは買っちゃいけないね!
本日のまとめ
今日の授業で学んだことを一人ずつ話してもらいましょう。発表する練習にもなります。そして、最後にクイズで学んだことを最終確認しましょう。
クレジットカードで買う時は何をしなきゃいけない?
暗証番号とサインをする!
じゃあ、クレジットカードはいくらでも使える魔法のカード?
違う!使った分は後で払わないといけない!
じゃあ、いくらまでだったら使って良いのかな?
自分の持っているお金しか使わない!
クレジットカードは使い方を知らないと怖さもあります。ここでは仕組みを教えて魔法のカードではない教えるのと同時に、クレジットカードはローンするものだからいくらでも使って良いわけではない事を教えています。
クレジットカードについては、金利についてや、リボ払い・分割払いなど、細かい話はいくらでもありますが、ここでは、こどもたちのレベルに合わせて、基礎的な内容をキーメッセージを伝えるにとどめています。
参考までに、次のステップとしてローンについて教えるための授業も用意してあります。
最後に
私は、こどもの頃には必要以上の知識を持つ必要は無いと考えています。むしろ小さい頃は、お金の基礎力をつける事が大切と考えています。大きくなるにつれて、難しくなるお金の知識ですが、基礎力をつけることが将来のお金の教育に重要と考えています。
ぜひご家庭でこのような会話を親子でしてみてください。授業でなくても、ただ少し会話をするだけで構いません。少しでも良いので、しないのとするのとでは全く違います。親子の間でお金の会話を始めることが一番大切なことと思っています。
次の授業はこちらです。