Yukihiko Blog Written by Yukihiko

アメリカで帰国子女が英語を学ぶ過程、また親の影響

アメリカ移住・駐在

こんにちは、ゆきひこです。

子どもの英語力を伸ばしたいと思いますよね?海外赴任に言った子は帰国子女と呼ばれますが、実際はどうなのでしょう。今日は海外赴任に行った子供の英語力について話したいと思います。

海外赴任についてくる子ども

親がアメリカに海外赴任に行った場合に、子どもが帰国子女になります。という事で完璧な英語がペラペラになって羨ましい、と言われる事が多いです。子どもは大人と違ってすぐに英語を話せるようになるから何も苦労はないと言われることも多い。

これはウソです。

こどもであっても、英語の習得には相当に苦労します。また個人によって学習スピードは違います。

英語を学ぶ過程

私の長女は5歳で渡米したが、驚くほど早いスピードで話せるようになりました。しかしそれは自動的とは程遠く、彼女の努力によるものだとわかりました。

まず、長女は最初の2-3ヶ月は人の口をじっくり見ていました。全く英単語を話すこともなく、無言で人の話しているのを観察していました。みんなが何を言っているか必死に吸収しようとしていたのです。

また、英語のテレビをひらすら見ていました。学校から帰ってきてから1日数時間。うちは日本語の番組は契約していなかったので、英語のディズニーずっと見ていました。とにかく英語を聞いていました。その人が何を話しているのかを見て聞いていました。

また、その後には、口を動かして練習しているのです。他の人が話す英語の口の動きをマネして自分も同じ音を出せるようにトレーニングしていました。これにはビックリして感心しました。

その後、数ヶ月後に彼女は突然英語を話し出しました。驚きましたよ。発音はまさにネイティブ。ローカルの友達と話ができるんです。もちろん子どもですから遊びながらですし、単語などはもちろんあまり知りません。しかし、私やほかの日本人よりも子ども同士で自然に会話をしているんです。

この瞬間は本当に驚きました。自分の子どもが英語をネイティブのように話すのを聞いた時のショックは大きいです。発音が全く違うんですよ。

日本に帰国した娘の英語力については後で別の記事で書こうと思いますが、すっかり忘れてしまいます。子どもは現地に溶け込む能力が非常に高いので、日本語の環境にすっと溶け込んでいったのです。

個人差と親の考え方の影響

ただ、全ての駐在のこどもたちがこのように話せるようになるかというと個人差は大きいと思います。性格にもよって変わってきます。

引っ込み思案な子はやはり話す量が少ないので、時間がかかります。また、家で日本語だけの環境にいる子はやはり英語の能力は伸びないと思います。ただし、日本語力をキープできます。全てはバランスだと思います。

英語と日本語を同時に覚えるのは時間がかかってしまいます。英語50%で日本語50%になるのでハーフの子などは最初は言語能力が他の人に追いつくのは難しいように感じます。逆に英語100%に近い環境にしたのが我が家で、英語はネイティブになりました。しかし、日本語は全くでした。このバランスをどう考えるかですね。

経験上、日本人は英語コンプレックスがあるので、子どもと海外赴任したら子どもに英語を話せるようになってほしいと思ういます。当然ですよね。子どもには英語を話せるようになってほしい。

ですが、私の結論としては、日本語の能力も上げながら、英語の能力あげるのは無理があります。子どもは生活するのに必要な言語を学ぶが、必要の無い事は覚えない。アメリカにいたら英語を覚えるし、日本にいたら日本語を覚えます。それにさからってアメリカで日本語を覚える、日本で英語を覚える事は難しいです。なぜならその言語を使う必要性がないからです。

また、子どもなら自然に誰でも話すようになれるというのは間違えだと思います。日本人がたくさんいる学校で数人の日本人で固まって生活している事で英語を学ばないで帰る子もいると聞ききます。それは親が希望した事で何も悪くないんです。日本に帰国した時に困らないように日本語の習得を第一に考えているのであればなんの問題もありません。

しかし、一番多いのが、英語を学んで欲しいと思いながら日本語も週末に勉強させるタイプだと思います。

親もローカルの友達などを作るのは難しいので日本人の友達で生活を過ごす。もしかして仕事でも日本から赴任してきている同僚がいて、英語が必須ではないかもしれない。

子どもにどのように育って欲しいか

親の背中を見て子どもは育つのです。

親が英語を学んでいるのを見ると子どもも英語を話すようになります。親が日本語にこだわっているなら子どもは英語は話せるようにならないのです。自分がどのように自分の子どもになって欲しいか、そしてそのために親自身がその見本となっていれているか。そのような事を考える必要があります

家庭の中で英語についてどのように子どもになって欲しいのかその方針について話し合って行く事が大切と思います。

読んでいただきありがとうございました。