妻が大切なグランドピアノを断捨離した理由
こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら。
妻が断捨離にハマっています。
そして、テレビの断捨離の番組にもハマっています。その断捨離をテーマにした番組の中で、過去独身で、その過去を忘れられない主婦の話が出てきました。
断捨離の番組で出ていた過去を引きずる主婦
その人は、過去にバリバリ仕事していたため、主婦になって子供の面倒を見て苦労している自分とのギャップにストレスを感じているとのことでした。
そのため、自分の自分を忘れられないため、部屋の押入れにその時の仕事の資料などをたくさんしまっていたのです。そして、それはもう使う事はおそらく無いものばかりでした。
つまり、今主婦としてこどもに支配される生活はストレスがあり、独身の時に生き生きと働いていた自分が忘れられないそうです。しかし、子供のための部屋を作りたいという気持ちもある。過去の仕事の資料などを整理する決断をできないでいました。
最終的には、やましたひでこさんという断捨離の先生に説得されて、部屋が綺麗になり、過去のしがらみから放たれたという結論でした。
妻がその番組を見て思ったこと
その番組を見た妻は、非常に感銘を受けたようです。妻自身とピアノの関係についても再度考えなおしているようでした。
妻は小さい頃からピアノと生きてきたのです。彼女のアイデンティティの一部となったグランドピアノを手放すかどうかを彼女は考えていました。
周りの人からはピアノができると言われることが自分のアイデンティティなのか。これを手放したらみんなに勿体無いと言われたり、あとで後悔するのはないかと。
しかし同時に、今を生きるためには大きいグランドピアノは意味が無いものなのです。部屋が広くなるし、何かに使えるかもしれません。
妻は「なりたい自分になる」、という小林麻央さんの言葉が好きだそうです。自分が本当になりたい自分になるためにピアノが必要なのか、自問しています。
ピアノが弾ける自分になりたいのか、それとも他人からピアノが弾けると思われたいのか。自身のアイデンティティであるピアノがなくなったら自分には何が残るのか。自信が無いのです。それなしで生きていけるのかが。
妻が出した結論
妻はグランドピアノを手放す事にしました。今の自分にはピアノというものがなくても生きていける。ピアノを持つ事で手に入れていたものは「自信」だったのです。
今の妻はピアノがなくても自信を持つ事で一人で生きていけると思えたのでは無いでしょうか。
自分が一生持ってきたものを手放すのは難しい作業だと思います。それなしでは生きていけないと思っていたはずです。しかし、過去に考えていた事が今でも同じかどうかは再び考え直して見なければわかりません。
今の自分に最適な環境にアップデートすること。これはやましたひでこさんが言っていた事のようですが、人生を豊かに生きていくためにはとても大事な事だと思います。
彼女は「なりたい自分」になるため、本当に今の自分の人生に必要なものだけを残しています。そのように今の自分に周辺をアップデートしていける妻を尊敬しています。