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外資系転職の経験から語る、直接応募のメリット・デメリット

外資系

外資系転職に興味あるかたは、転職エージェントを使った方が良いのか、企業に直接応募した方が良いか悩んでいませんか?

この記事では、直接応募で転職した経験のある筆者がそのメリット・デメリットを解説します。

  1. 外資系転職の直接応募とは?
  2. 外資系転職の直接応募のメリット
  3. 外資系転職の直接応募のデメリット
  4. まとめ

この記事を書いている私は外資歴10年でアメリカ駐在も経験した外資系サラリーマンです。

外資系転職の直接応募とは?


外資系転職では転職エージェントを通して活動するのが一般的です。しかし、私は過去2回の転職を企業への直接応募で行いました。直接応募とは、企業のWebサイトでの募集に応募したり、LinkedinなどのSNSを使って転職エージェント無しで応募活動を行うことです。

私は1回目の転職では、企業のサイトに応募して採用され、2回目の転職では友人の紹介で直接企業に申し込み面接を通して採用されました。転職エージェントにて案件を探したりしましたし、連絡を取ったことはありますが、採用された時には転職エージェントは使っていません。

外資系転職の直接応募のメリット


まず、直接応募の一つ目のメリットですが、一人で応募活動ができるということです。転職エージェント経由で活動していると、いらないお世話をされたり、余計な指示を受けたりします。

また、あまり人と関わりたくない人、自分で全てを進めて責任を取りたい人には快適に活動できます。逆に成功しても失敗しても責任は自分になります。

自分の受けたい会社に応募できる

当たり前の話かもしれませんが、転職エージェント経由で紹介されるものは無難な会社が多いのでチャレンジはできないかもしれないのです。なぜなら、転職エージェントの儲けはあなたの転職が成功した瞬間に支払われるからです。

はっきり言うと、あなたがどんな会社に転職しようが成功さえすればどこでも良いのです。面接などで失敗されたら困りますので、あなたのキャリアなら無難な会社に応募を勧めます。成功確率を高めるためです。悪い言い方すると、あなたの人生のキャリアのことは考えていません。

つまり、あなたがどうしても入りたい会社であっても確率が低いと思ったら紹介してくれない可能性もあるのです。自分だけで活動していれば自分の希望の会社を受けるのも自由です(当然募集をしている会社に限られますが)。

企業の採用コストが安いので採用されやすい?

私が直接応募する時に考えたのはこれです。企業の目線で言うと採用コストは非常にかかるのです、一人雇うのに数百万円は転職エージェントに支払うのが普通です。つまり、直接自分の会社のサイトで応募してもらえばそのコストが削減できるのです。

そこをついて、私は直接応募した方がコストが安いので採用される確率が上がると思ってチャレンジしたのです。結果採用されたのですが、それがコストが安かったから採用されたかというと疑問です。企業は採用コストでなく、応募者の質で結局選んだのでは、と今となっては思います。

一般的には、当然転職エージェント経由の応募者の方が質が高くなりますよね。それは人数が多く集まるからです。企業からすると転職エージェント経由の応募者の方が安心して採用できる面はあります。

外資系転職の直接応募のデメリット

給与交渉を自分で行う必要がある

直接応募の一番のデメリットはこれでしょう。私の最初の転職の時に大失敗しました。

転職は基本的に以前の会社の給与水準を基準に交渉することになります。私が外資系に転職する前にいた日系企業は業績が悪く給与がどんどん削られているような状況でした。それが原因で外資系に転職したのですが、直接応募したために給与交渉が全くできませんでした。というか、給与交渉した覚えがありません。

「この給与で良いですか?」「はい。良いです」というくらいだったと思われます。

通常転職エージェントが入ってくれていれば、ここでしっかり希望の給与を交渉してくれるのですが、私は採用が決まった嬉しさと給与をあまりガツガツしては印象が悪くなると思ってそのまま受け入れてしまったのです。この交渉力の弱さが直接応募の最大の弱点です。

応募者は当然採用されたいですし、その会社で今後働くので給与を持ってあげて欲しいとか言いにくい立場なのです。給与を最大限にあげたいなら転職エージェントはマストです。

応募案件を探すのが難しい

基本的に募集は非公開で出されます。なので普通に検索しても重要な採用案件は全く見つかりません。直接応募はある程度入りたい会社が決まっていてそこに狙いを定めて応募するのは良いですが、自分が入れるところはどこか、どういう案件が市場にあるかを知りたい時には転職エージェントの力無しでは無理です。

幸運にも自分が入りたい会社が企業サイトで応募しているなら直接応募しても良いと思いますが、その場合でも他に良い案件がないか探すのに、転職エージェントへの登録は必要です。

知り合いからの紹介がないと厳しい

私が直接応募に成功した1回目は、自分が入りたかった企業にて直接サイトで募集していたからです。たまたまの偶然です。一般的には入りたい企業での応募が出ていることも少ないと思いますし、あったとしても転職エージェントには平行して登録した方が良いと思います。私も転職エージェントには登録していました。

2回目の応募は友人の紹介なので、転職エージェントを通しませんでした。しかし、当然ながら転職エージェントには登録していて、案件をいろいろ見ていました。

面接やレジュメは自分で責任をもって質を上げる必要がある

直接応募だと、転職エージェントの重要なサポートである、レジュメの添削や面接の練習などのサポートが受けられません。自分で質を上げられる自信がない人は転職エージェントと一緒に活動した方が、採用の確度が上げられるので、頼りましょう。

まとめ


自分の希望の企業が直接応募していて、自信があるなら受けてみましょう。私もそれで転職できました。しかし、同時に転職エージェントに登録して市場の案件を見ておくのは必須です。そちらにもっと良い案件があるかもしれないからです。

また、直接応募するデメリットの一つである給与交渉についても自分なりの考えを持って臨む必要があります。メリット・デメリットを考えて進めれば直接応募も良いと思います。

しかし、いずれにしても転職エージェントには登録しておきましょう。

以下に外資系転職のオススメエージェントを紹介していますので、登録しておきましょう。