外資系転職前に理解しておくべき日本人の悪い働き方4選
外資系企業転職に興味があるが、日本人がどう思われているのか、グローバルとの働き方の違いなどあれば知りたい。と思っていませんか?
外資系のアメリカ本社で働いた経験のある外資系歴10年の私が学んだ、外資系で働く際の日本人の悪い働き方ついて解説します。
- 外資系企業の働き方
- 日本人の悪い働き方4選
- まとめ
外資系企業の働き方
外資系企業で働いていると、海外の人とやりとりする機会があります。その時によく言われるのが日本人の働き方・考え方のへの疑問です。不思議なこともありますし、ビジネス上不利になるので直して欲しいことなど様々な意見を聞きました。その中でも今回解説する4つは特に何回も聞いた内容で知っているとグローバルで働きやすくなると思いますので、読んで見てください。
外資系でアメリカ人からみた日本人の悪い働き方
上下関係がtoo polite
日本人は上下関係がtoo polite(礼儀を重視しすぎ)だ、ということを外国人が言われました。もちろん、アメリカでも上司に対して礼儀はありますし、無礼をしていいわけではありません。しかし彼らが言いたかったのは、日本人は上司に言われたことに対して思考停止で従っていないか、ということです。
上司と意見が違ったら議論をするのは海外では普通です。そして意見が合わないのが普通です。それに対して日本では上司がこうするぞと決めたら、みんな不満に思っていたとしても「はい、了解です」と従うのではないでしょうか。外国人が日本を見た時にそのような働き方が競争力を落とす可能性があると考えたのではないでしょうか。意見を言わないことで改善もできませんし、上司の決定が絶対にあっているとは限らないのです。さらにメンバーが納得していない内容であればうまくいくわけないですよね。
会社からの指針に従うのは会社員としては当然です。海外では日本以上に会社の方針は絶対です。それには従わないとクビになります。でもその方針の元に具体的にどう動くかを決めるのは現場の人たちなのです。そこでは上司も含めてみんなで議論して決めるのが普通ですし、上司に言われたことに対して何も言わずに受け入れるのは意味が違います。
アメリカでは一担当の人がその上司の上司に対して普通に意見をします。思ったことを言う文化なので、しっかり意見を持っていれば場所と機会をわきまえて発言するのは当然ですし、すべきとされています。逆に意見を言わないと仕事をしていないとみなされます。でも日本人は彼らから見たら日本人は上司に言われたら何も考えないで従うだけ、そう言う印象を持つようです。何が原因なのでしょうか。
原因の一つは、いつも踏ん反り返った偉そうな上司でしょう。仕事をしているように見せて偉そうにしている上司ほど、仕事ができていませんし、人の話を聞かないのでしょう。聞いてもらえないのであればもう意見することもやめてしまいます。日本の上司には意見を聞くことが苦手な人が多いような気がします。
また、もう一つの問題は、自分で考える人が少ないことだと思います。日本の教育に話が及んでしまうのですが、小さい頃から学校では言われたことをしっかりやることを重視します。自分で考えることを鍛える教育ではないです。なので、会社に入っていきなり自分の考えを言えと言っても言えない人が多いのです。私もそうでした。
上司に議論をするために、必要なのは考える力だと思います。自分で考えて意見をすることを心がけましょう。
プライオリティ(優先度づけ)が甘い
日本人は仕事の仕方が効率が悪いと言われます。なぜ効率が悪いかと言うと、優先度がつけられていないからです。日本にいたアメリカ人が非常に疑問を持っていたのが、なぜ日本人は優先度を考えないで仕事をなんでもこなそうとするのか、ということです。やらなければいけないことがたくさんある時に、来たものから処理をしたり、全部こなそうとすることで非常に効率が悪くなり、絶対にやらなければいけないことをやる時間がなくなってしまうのです。
では、外資系ではどうするのでしょうか。自分の仕事・作業の中で一番会社の利益につながるかを考えて、それ以外のことは「やらない」と決めることです。自分で決められなければ上司のマネージャと相談もします。
会社で働いている以上、目標は会社の売り上げを上げることであり、それにつながらない仕事は「無駄な」仕事なのです。でも日本人はあの人が言っているからこれをやらないといけない、とかこういう仕組みになっているから従わなければいけない、とか優先度をつけないでなんとなく働いている人が多いのです。
そのような働き方をしているとどうなるかというと、いっぱいやることがあるので忙しくなりますね。そして、その作業の中で緊急性が高いものから処理をしていくことになります。それはフランクリンコビーの言う、緊急な仕事を優先して、重要な仕事ができなくなる状態なのだと思います。緊急だけど重要でない仕事というのが問題なのです。会社の仕事には緊急だけど重要でない仕事というものがいっぱいあります。忙しいからやった気になりますが実際の結果にはつながらないのです。
つまり、外資系で働くには優先度を考えましょう。何が会社の利益に繋がる仕事なのかを考えて、そうではない仕事を意識して止めていく。これが重要です。
エスカレーション(上の役職に上げる事)を躊躇する
外資系企業だと上の役職の人に報告することをエスカレーションと呼びます。大きな問題や上のレベルでの決断が必要な時(人、モノ、お金を使う時)に上の役職レベルの人の判断を仰ぐ時に使います。このエスカレーションの使い方が日本人は下手だと言われます。日本人は「こんな問題は上のレベルに上げる必要はないかな」と躊躇してしまって、本来上げるべき内容もインプットしないとの評価です。
われわれ日本人の感覚からすると、上のレベルの上げる問題はよっぽどの大きな問題ではないかと思うのですが、違うのです。外資系では、会社にとって重要なことであれば全部エスカレーションすべきだ、というのです。
というのは、上のマネージメントレベルの人からすると、現場で何が起きているかの情報が入ってくる頻度が少なく、その現場の情報を得る手段の一つがエスカレーションのようです。つまり、この大きなビジネスが取れそうたが、人を多く使うプロジェクトなので、上のレベルで判断いただきたい、というような要求とか、大きな問題で顧客の役員レベルまで上がっているので、会社としてサポートするかどうかの判断が必要、とかそのような内容がマネージメントの人たちにとっては現実のビジネスを理解するのに重要な情報となっているのです。
そこで日本人は他の国に比べて上に上げることが少ないため(とくに中国はなんでも上に上げるそうです)、日本はちゃんと仕事をしているのか、と誤解を生むようなこともあるようです。他の国からはいろいろ情報や要求が上がってくるけど日本はないけど大丈夫か、と普通に思うのですね。真実は日本人も同然働いていて、ただ上に上げることなく現場で頑張っているということなのにです。つまり外資系で働くには、上に問題や課題を上げることを躊躇してはいけないということです。遠慮は無用なのです。
重要な内容はどんどん本社の上のレベルにあげていく事、これが重要だと理解してください。
変化が遅すぎる
海外の本社から役員レベルが日本に来た時の話です。日本のビジネスを改善しようと活動しているが、日本人は変化するのが遅すぎるとのコメントでした。
アメリカ含む海外では、トップが方針を変えたらいきなりそれに追随して大きくやり方を変えていくのに対して、日本人は安定した今までのやり方を変更するのが苦手です。そのため、会社の上層部から見ると日本だけが改革が遅いと見られるようです。日本レベルだけでも担当レベルでも時間んとしてあるのは、ある日やり方をこれからは変えていこうと話をしても、次の日も従来のやり方を続けていく人が多いのです。
日本人の文化というものがあるような気がするので根が深そうですが、元々農耕民族の日本人は安定するのを好みます。よってどんどん変化するよりは慣れたやり方を続ける方が得意ですよね。私も理解できるのですが、外資系にて働くには考え方を変えた方が良さそうです。上の方針が変わったのに前のやり方を続けている場合は評価が下がります。なんでまだそれをやっているんだと。気をつけましょう。
まとめ
日本人の働き方には文化のせいもありますが、海外の人から見たら不思議なことが多くあります。ここを日本人だからしょうがないではなく、外資系としてグローバルな基準で結果を出そうとするなら意識をしておくと良いと思います。
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