こどものマネー教育(金融教育)の3つのメリット
こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら。
今回は、こどもにマネー教育をするとどのようなメリットがあるかを書きました。結論は以下の3つです。
- 計画的に貯金する事でお金の不安が減る
- お金の知識があれば騙されたり損をしなくなる
- 経済を見る目が育つのでビジネスで役に立つ
こどもにお金の教育をすべきと思う人がいる一方で、それよりも受験など現時的に学ぶ事がたくさんあるので、お金の教育などは後回しになってしまっている、という意見もあるかと思います。
しかし、受験するのは何のためでしょうか?良い中学に入る、また良い大学に入る事、これは最終的にお子様に幸せに生活をして欲しいためではないでしょうか。そして、良い大学に入る事でお金に困らないで幸せな人生を過ごして欲しいという目的なのではないでしょうか。
マネー教育はまさにその目的のために必要なのです。小さい頃からお金の基礎力をつける事は、将来にあなたの子供がお金に困らないようになるためなのです。
メリット①計画的に貯金する事でお金の不安が減る
多くの人が老後に不安を抱えて生きていると思います。しかし、どうやったら不安をなくせるかを知っている人及び、それを考えている人は多くありません。
なぜならどうしたら良いかわからないからです。お金については知識がないためにどのようにしたら良いかを考える事ができないのが現状です。
マネー教育をする事でお金の知識を持てば、将来のライフプランを立て、若いうちから貯金をする事ができます。これが一つ目のメリットです。
お金を貯めるという事は「複利の力」が発生します。つまり、時間がかけられればかけられるほど大きいお金を貯める事ができます。
お子様が小さいうちから貯金を意識する事で、老後安心して過ごせるための貯金を積み立てる事ができるのです。
あなたのお子様が社会人になる頃からお金の知識を持っていて計画的に貯金を始めたとすれば老後には十分なお金が貯まっているので、老後の心配は不要になり、幸せな人生を過ごす事ができるようになります。
お金の知識がないと将来が不安
それに対して、お金の知識がない場合はどうでしょうか。
私もそうですが、30-40代の頃に将来の事を真剣に考え始める事になります。20代にまさか老後の頃を考える事は私はありませんでした。。お金の教育を私も受けておきたかったです。
つまり、老後の事を40歳で貯金を意識し始めたとしても、若い頃に始めている場合とでは、貯金する期間は半分くらいの期間しかありません。つまり老後への不安が大きくなります。老後のことを考えて多く貯金すると今の生活が厳しくなってしまうからです。
ましては30代40代は一番こどもにお金がかかる年代です。貯金はしたくても二の次になってしまうのが普通なのです。だからこそ、小さい頃からお金の教育を受けていれば、20代から継続して貯金をコツコツと続ける事で、いずれ十分なお金が貯まっている状態になるのです。
このように、マネー教育のメリットの一つは、将来のお金の必要を知る事で、計画を立てて貯金する事ができるようになる事です。それによって、お金の不安が消えていき、幸せな人生を送る事ができるようになります。
メリット②知識があれば騙されたり損をしなくなる
お金を騙される話がなくなることはありません。コロナに乗じた詐欺も増えてきていると聞きます。人はコロナウイルスのような先が見えない状況の時に不安になります。その不安につけこんでお金と盗もうとする人が増えてきています。
従来は高齢者が被害に合う詐欺が多かったのですが、近年は若者が被害に合うことが増えてきています。オレオレ詐欺などではなく、投資詐欺の被害が増えており、被害金額もそれに合わせて大きく膨れ上がっている状況です。
こういう被害を防ぐためには、知識をつけることです。騙されないためにはそれしかありません。
詐欺を防ぐために知識をつける
投資詐欺についても「必ず儲かる」「絶対増える」などという「絶対」うそのことを言われてもそれを信じてしまうのです。これは知識がないからです。
こどもの頃からマネー教育をする事で、まずは、「世の中にはお金を盗む人がいる」という事を理解することが大切です。そして、どのような詐欺があるのか代表的なものを学ぶことで、どのような場合に詐欺だと気づく事ができるようになるのです。
その対策まで理解していれば騙されることはなくなります。せっかく大切な自分のお金を盗まれるなどのお金のトラブルを避ける事は大切なマネー教育の目的になります。
メリット③経済を見る目が育つのでビジネスで役に立つ
マネー教育は投資だけを学ぶものではなく、また生活に関わるお金の使い方だけを学ぶものでもありません。社会においてお金がどのような機能をしていて経済がどのように動いているのか、これを学ぶのも広い意味でのマネー教育です。
社会のお金に関わる組織や仕組み、例えば銀行や税金、また価格の付け方、会社はどのようにお金を稼いでいるか、など。多くのものがお金に関わっており、社会経済はお金無しで語ることはできません。
当然難しい内容も多いですが、教え方次第で銀行が何をしているところかは教えることができます。また、ローンはなぜ必要か、金利はなぜつくか、などそれだけを理解することは小学生でもできます。
こどもの頃にマネー教育を行う事で、社会や経済について理解する力が徐々についていきます。まずお金に興味を持った子どもはいろいろなことを知りたがり勉強するようになります。
家庭の日常の会話でマネー教育を
日常でお金に関わるものは無数あります。つまり彼らが学べることは無限にあるのです。大人になってからお金に関して学ぶのでは学ぶ時間が限られてしまいますし、こどもこの頃に学ぶのとは吸収や興味の強さが違ってきます。
これからの時代は、今までのような大きな安定した会社で一生を過ごす、という時代ではなくなってきます。一人一人が社会や経済の知識を持ってビジネスをできるようになるべき時代なのです。逆に言うとそれができない人は淘汰されてしまう厳しい時代共言い換えることができます。
自分たちのこどもが成長した時にお金について、また社会や経済について理解を深めて置くことは、自分でビジネスを始める場合はもちろん、そうでなくても新しい時代を生きていくのに必須な能力なのです。
まとめ
残念ながら、学校の金融教育は十分ではありません。つまり、こどもの金融能力は、すべて家庭の教育に委ねられています。
マネー教育を家庭でなんて難しいと思うかもしれませんが、難しく考える必要ありません。ただ一つのお願いです。
こどものお金の会話をしてあげてください。
お金に関わる内容であれば何でも構いません。このブログに参考にお金の授業が載っていますが、別にそれを見なくても構いません。もし見て頂ければより簡単に話ができると思います。
その親子の会話はこどもだけでなく、あなたの勉強にもなります。そして、あなたのこどもは他のことにも興味を持つようになり、また親子で会話をするようになります。
このプラスのサイクルを進めていくことで、お金の話をする習慣が親子でつき、こどもも親もお金の知識がついていきます。
そのような形で、日本社会の金融知識がついていけばこれ以上に嬉しい事はありません。
読んでいただきありがとうございました。