小学生に年金の重要性を教える授業
今日のお金の授業のテーマは、「年金を学ぶ」です。
こどもで年金について知っている人はいないと思います。しかし、大人になった時に必ず必要になる知識です。
仕事から引退した時に年金をもらって生活するという事は知っておいた方が良い内容です。こどもでも簡単な言葉で説明する事で理解することができます。
こどもにとってはまだ関係無い内容でも、私の経験上、こどもはお金の話には強い興味を持っています。わからないと興味を失ってしまうので、いかにわかりやすく説明するかが大切です。
こどもにお金への興味を持ってもらう事はマネー教育の目標の一つです。
お金の授業
こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら。
このブログでは、お金に関するテーマをこどもでもわかりやすいように説明するために、「お金の授業のテキスト」を作りました。私の子をモデルにして、実際にレッスンした内容をベースにしています。
実際にこどもには難しいと思われているお金のテーマでも、ご家庭でも簡単に話ができる事を目指して作りました。
ぜひここにある内容を参考にお子様と話をしてみてください。
レッスン概要
- 授業内容
- 年金について学ぶ
- 本授業の目的
- 年を取ったら働けなくなったらお金が稼げなくなる事を知る
- 老後の年金という仕組みがあることを知る
- 必須学習項目
- おじいさん/おばあさんになって働けなくなったら、年金をもらっていきていくことを知る
では、レッスンを始めてみましょう。
今日のテーマは、「年金を学ぶ」です。
みんな、年金って何かわかるかな?
年金って何?
聞いた事ないし、わかんない。
そうだよね。子供にはあまり関わらない事だから知らなくても普通のことなんだ。今日の授業で学んで行こう。
クイズ、年金をもらおう
こどもに年金をもらう立場を想像させて、学んでもらいましょう。
大人になったら仕事をするよね。じゃあ、何歳まで仕事ができると思う?
わかんない。60歳とか70歳くらい?
今、日本の仕組みでは、60歳で一応会社で働いている人は引退するってなっているんだ。その後働ける人はまだ働くけどね。
60歳って言われても想像できないな。
確かにそうだね。引退した後ではお金が稼げないから年金っていうお金が毎月もらえるんだ。
すごーい!ただでもらえるんだ。もう働かなくていいなら楽だね!
それならいいんだけど、年金っていうのは生きていくのに最低限のお金しかもらえないから、それで楽ができるかっていうと難しいんだ。
それに年金は若いうちに働いたお金をもらえるから、タダでもらっているわけじゃないんだよ。
じゃあ年金くらしって楽じゃないってこと?
年金はどんどん減っていっているから、それだけで生活するのは難しくなっているんだよ。あなたたちが大きくなる将来にはもっと年金は少なくなるかもしれない。
えー、それは困るんだけど!なんで減っていっているの?
お年寄りの年金を払うのは、若い人たちなんだ。
最近だとこどもの人数が減っていて、お年寄りの人数が増えているから、お金が足りなくなっているんだよ。
これを少子高齢化っていうんだ。
こどもが少なくなると困るんだね。
あたしは3人こども欲しい!
日本の2018年の出生率は1.42だから、3人産んだらかなりの子だくさんになるね!
でも、年金じゃ足りないならどうすればいいの?
いい質問だね。足りない分は自分でお金を貯めておいたりしなければいけないんだ。計画的に貯金しようね。
はーい!
本日のまとめ
今日の授業で学んだことを一人ずつ話してもらいましょう。発表する練習にもなります。そして、最後にクイズで学んだことを最終確認しましょう。
年金って何だっけ?
おじいちゃんおばあちゃんになって働けなくなったら、もらえるお金!
年金は十分お金をもらえるでしょうか?
足りない、しかも減っていっている!
なんで減っていっているんだっけ?
こどもが少なくなっていて、高齢者が増えているから!
じゃあ、どうやって足りない分を用意するのかな?
貯金!
コメント
この授業でにやりとりは非常にシンプルに見えるかもしれませんが、実際に子どもと話をしてみると時間がかかります。また、質問もたくさん出てくるので、調べないとわからない事も出てくるかもしれません。
しかし、その会話のプロセス自体が大切なものなのです。こどもが学ぶだけでなく、教えるためには親も学ぶ事になるからです。
年金については、私もお金について調べて勉強するまで全然理解していませんでした。学校で習う事もなければ家庭で教えてもらう事もないですし、興味がなければ自分が関係する時まで知らないのだと思います。
しかしながら、お金の知識をつけるという意味では、こどもの頃に知っておくべき内容だと思いましたので、ここで授業の仕方を載せました。
年金の仕組みを学ぶわけではありません。年金が何かを知る事。それが、お金の基礎力になり 、将来のお金の知識向上につながります。