「世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法」をから得た4つの学び
こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら。
こども向けお金の教育の本で「世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法」酒井レオ著 を読みましたので、そこで学んだことを書きます。
著者の酒井レオさんはアメリカで育った日系アメリカ人です。日本とアメリカでは家庭や学校でのお金の教育についても違います。
お金に関することだけでなく、教育に関するアドバイスも多く乗っているので、こどもの教育に興味のある方にオススメです。
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おこづかいはあげるべき?あげないべき?
お小遣いは絶対あげない
世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法 酒井レオ著
この本の一番最初の話題であり、一番インパクトのある意見です。著者の酒井レオさんは、こどもにおこづかいを与えるべきではないという立場です。
その理由としては、定期的なおこづかいをもらうと、「労働の対価」としてのお金を理解できなくなるからというものです。
こどもたちの将来を考えると、今後の未来では「好き」を仕事にして個人でお金を稼いだりビジネスを立ち上げることが普通になっていきます。その時に自分でお金を稼ぐという感覚が必要になります。そのため、お金は自動的にもらうものではなく、労働の対価という事を学ぶのがユダヤ教です。
ユダヤ教は世界の中でもビジネスを極めた人がとても多い人種ですので、そのお金の教育を参考にすべきとのことです。
では、お小遣いをあげないでこどもはどうやってお金をもらうのか。
それは、玄関の掃除は10円、フローリングの掃除は20円、などと作業に金額を決めて、その都度お金を渡していくことを推奨しています。これにより、労働の重み、お金を稼ぐことの感覚を学べるということです。
ですが、私はこの考え方には反対です。年齢にもよるとは思いますが、わが家のような小学生の低学年から全ての作業がお金になると教育していくと、全ての作業にお金を求めるようになるという懸念があるからです。
例えば、何をするにしても「これやったらいくら?」と聞かれるでしょう。お金を稼ぐことを教える教育としては良いのかもしれませんが、私はあまり好きなやり方ではありません。
わが家のルールとしては、日々のお手伝いはお金なしですが、特にお金を払ってやってもらうようなことをやってくれた時だけに、特別なお小遣いをあげています。
例えば、靴磨きはお店でお金を払ってやってもらう事なので、こどもが代わりにやってくれた時はお小遣いを与えています。
実際に、お店にお金を払うことを代わりにしてもらう事で、こどももお店の代わりになっていると自信を持つことができると思います。
ただ、前にお金はいらない!と言われた事があります。それはお店レベルでやらないといけないのはプレッシャーだから、との事でした。
おこづかいのあげ方に関してはいろんな意見があって良いと思います。自分の家庭で良いと思ったやり方にしましょう。
お金の教育にオススメなゲームは?
一家団欒にはモノポリーか人生ゲーム
世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法 酒井レオ著
著者の酒井さんのこどもの頃は、モノポリーをやることで家族の団欒を過ごしてきたようです。私もわが家にてモノポリーの子供用のモノポリージュニアをやっているのでこれは大賛成です。
ゲームを家族でやると、日常生活では全く勝てない父親や母親と同じ土俵で勝負することが貴重な体験になりますし、だからこそこどもは本気になります。
酒井さんの家ではモノポリーで稼いだお金をあるレートで実際のお金に換金できたようです。そのシステムなら、よりリアルな形でお金に対して学ぶことができますね。私もこどもがもう少し大きくなったらその方法も考えてみたいと思います。
日本では人生ゲームの方が有名ですね。人生ゲームは人生のライフプランについて考えることができるので、これも金融教育の一貫としてオススメです。私もこどもたちとやろうと思っています。
デジタル化の進んだ現代だからこそボードゲームで家族みんなで遊ぶのはオススメです。
参考までに、モノポリーやもう一つのボードゲームのキャッシュフローゲームについてはこのブログの別のページで紹介しています。
やっぱり、本はなるべく買ってあげた方が良い?
本だけはいくらでも買い与える
世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法 酒井レオ著
これも私は大賛成です。酒井さんの家ではテレビが無く、父親の書棚にたくさんの本が並んでいたそうです。そして、時間があるなら本を読め!とよく言われたそうです。
わが家ではテレビはさすがにありますが、本棚を用意して少しづつこどもたちの本を増やしていっています。
ユダヤ教は「学びの民」ということで知識を重要視します。そのため、大体の家には大型の書棚があるそうです。本は、何十年もかけて一つの道を極めた人の人生が凝縮されているので、とても意味のあるものとこの本の中で説明されています。
本は幅広い知識を得るのにうってつけであり、いくらインターネットで何でも調べられる時代になっても、Web上にある情報の点と点を結ぶのは幅広い知識によるものとも説明しています。
お金の知識を学ぶ際にも、本を読んでいるとより広い視点から考えることができるので、私もこどもに本を読ませようと環境作りをしているところです。
また、一つ興味深い研究結果を記載しています。
・16歳の時に家の本が何冊あったかで、大人になった時の読み書き能力、数学の基礎知識、ITスキルの高さが比例する。
というのです。本を読むこと、こどもが本をいつでも読めるように用意してあげることは、教育の面で一番の投資ではないでしょうか。
うちの子、算数が苦手なんだけど、、
どんなに苦手でも算数だけは嫌いにさせない
世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法 酒井レオ著
私もこどもに算数とお金の授業を教えていますが、この教えの重要さは身にしみてわかります。算数は嫌いにさせないようにしましょう。
なぜなら、お金の話をする時に算数は必ず必要になるからです。おつりの計算や実際の支払いだけでなく、お金を稼ぐ話など理解を深めるためには算数は嫌いではいけません。
マネーリテラシーを育むには数字で世の中を見るということが大切と述べています。例えば、500mlのペットボトルと価格がコンビニで150円とスーパーで100円となぜ違うかなど、数字が出てくるのです。この時に苦手だと話の理解ができなくなります。
今あなたの子どもが算数が苦手だとしても、こどもが理解できるところまで戻って少しづつ理解できるようにしてあげましょう。
こどもが算数を理解できない時イライラしてしまう気持ちはよくわかりますが、やり方を一から教えてゆっくり進めば必ず理解できるようになります。
また、算数の能力は金融教育だけでなく、社会に出た時に役立つ論理的思考につながります。そして、会社では説得力をあげるのに具体的な数字を出すことはビジネスの場ではよく行われます。そのために、算数は嫌いにならないようにしてあげましょう。
このように、「世界最新メソッドでお金に強い子どもに育てる方法」酒井レオ著はとてもお金の教育に興味のある方にはオススメの本です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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