Yukihiko Blog Written by Yukihiko

小学生に銀行の役割を教える授業

教育

こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら

お金の授業用のテキストを作りました。みなさまの家で、親御さんとお子さんでお金の話をするきっかけになればと思って作りました。ぜひ、本ブログをご活用いただき、親子でお金の会話をして頂ければこれ以上に嬉しいことはありません。

お金の授業

今日のテーマは、「銀行の役割」です。

銀行はお金の話をする中で必要なテーマです。社会のお金を管理する存在として銀行については何をするところかを学ぶ必要があります。お金を貸し借りすることが社会の中で果たす重要な役割が銀行にはあるためです。

とはいえ、銀行がどのように利益を出しているかは私も大人になるまで知りませんでした。お金を預かってくれる場所としか認識していなかったのです。多くの人がそうではないかと思います。

実際に先日、池上彰さんの番組にて、銀行どのように利益を得ているかどうか説明していましたが、回答者の方は理解していませんでした。

お金の基礎力として、銀行の役割について、こどもの頃から知っておく必要があります。

レッスン概要

  • 授業内容
    • 銀行の役割
  • 本授業の目的
    • 銀行とは何をする場所かを知ることで社会のお金の流れを知る
  • 必須学習項目
    • 銀行は何をするところか知る
    • 銀行が社会のために役立つことは何かを知る
  • 準備が必要なもの
    • なし。

では、レッスンを始めてみましょう。

今日のテーマは、「銀行の役割」です。
みんな、銀行は何をするところか知っているかな?

銀行は、お金をいっぱい持っている!

正解!銀行はみんなのお金を預かって、お金を管理しているところなんだ。では、銀行がどのような活動をしているかを勉強してみよう。

クイズ、銀行で働いてみよう

用意するものはありません。こどもを銀行員になりきらせてあげましょう。

今日は銀行にきました。お金を1万円おろしたいんですけど、いいですか?

はい、オカネ銀行です。一万円ですね。こちらになりま〜す。

まず、銀行の一つの役割はみんなのお金を預かってくれる事だね。なんでお金を銀行に預けるのかな?

お金を家にたくさん置いておいたら盗まれちゃうかもしれないから!

そうだね。安全面の理由もあるね。あとは、銀行にお金を置いておくと少しお金がもらえるんだ。それを利子というんだよ。

お金を置いておくだけでお金が増えるんだ!魔法みたい!

銀行はみんなから預かったお金を使って、お金が必要な人に貸してその人からお金を返してもらう時に少しだけ多くもらう事でお金を稼いでいるんだ。
あっ、誰か銀行にお金を借りにきたよ。

新しい家を買うのにお金がいるんですけど、5000万円貸してもらえませんか?

はい、住宅ローンですね。5000万円貸しますよ〜。あとで、6000万円返してくださいね。

そうそう、そんな感じ。お金が必要だけど今はない人にお金を貸してくれるのが銀行なんだ。特に家を買うには大きなお金が必要な事が多いから助かるよね。

銀行ってなんでもお金貸してくれるの?

いや、銀行もお金を返してくれそうな理由でないと貸してくれないんだ。みんながお金を返してくれなかったら、銀行は潰れてしまうからね。

でも、お金を貸すのっていいことなの?お金をたくさん返してもらってズルい感じする。

銀行がお金を貸してくれる事で、会社がうまく大きくなったりする事もあるし、銀行は世の中で大切な役割をもっているんだよ。

本日のまとめ

今日の授業で学んだことを一人ずつ話してもらいましょう。発表する練習にもなります。そして、最後にクイズで学んだことを最終確認しましょう。

銀行は何をするところ?

お金を預かってくれたり、貸したりするところ!預けるとお金が増える!

正解!じゃあ、銀行はどんな困っている人を助けているのかな?

家を買う時に大きなお金が欲しい人にお金を貸してくれる!

そうだね。税金のことをよく理解できました。

銀行の説明の中で利子やローンの話が絡むと難しくなってしまって、全体が見えなくなる事があります。そのため、非常に単純化して教える必要があります。

利子やローンについては別の授業がありますので、こちらを参照ください。

http://japanfinancialeducation.com/2020/04/05/%e3%81%8a%e9%87%91%e3%81%ae%e6%8e%88%e6%a5%ad-%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%83%b3%e3%81%ae%e4%bb%95%e7%b5%84%e3%81%bf%e3%82%92%e5%ad%a6%e3%81%b6/

ポイントは、銀行はお金を預かってくれるだけでなく、お金を困った人に貸すことで社会の助けになっているという事です。

難しい説明はいくらでもできますが、こどもにお金の基礎力をつける意味での銀行の意味づけはそれくらいで十分と考えています。

最後に

私は、こどもには必要以上の知識(投資など)を持つ必要は無く、お金の基礎力をつける事が大切と考えています。お金の基礎力というのは、どのような時にお金がもらえたり、お金の流れを感じたりする能力・知識です。大きくなるにつれて学ぶお金の内容は難しくなりますが、小さいうちに基礎力をつけることが将来のお金の教育に重要と考えています。

ぜひご家庭でこのような会話を親子でしてみてください。授業でなくても、ただ少し会話をするだけで構いません。少しでも良いので、しないのとするのとでは全く違います。親子の間でお金の会話を始めることが一番大切なことと思っています。

次の授業はこちらです。

http://japanfinancialeducation.com/2020/04/03/%e3%81%8a%e9%87%91%e3%81%ae%e6%8e%88%e6%a5%ad-%e5%b9%b4%e9%87%91%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e7%9f%a5%e3%82%8b/