外資系企業の新人への期待値と日本の教育の問題点
外資系企業の新人への期待値はどのようなものか興味はありませんか?
新人として外資系企業に入ったらどのようなことを期待されているのかを知っておくことは重要です。
この記事では日本の教育の観点から外資系企業の新人への期待値について解説します。
私は外資系歴10年で2回転職経験あり。アメリカ駐在も2年間経験しています。
私が新人の教育係をつとめていた経験から説明します。
新人から見える日本の教育の問題点
「勉強もやる事は決まっていて、その中のどれくらいを暗記できるか、問題が解けるかで評価されます。自分で積極的に何をしたとか、そのような事は偏差値には反映されません。
そのような日本の学校環境で育つので、受け身の人間になることは仕方がないことであります。しかも、真面目な人ほど言われた事を一生懸命やってきたので、その傾向があります。
日本企業に就職する場合には会社も教育を時間をかけて行ってくれるため、問題ない場合も多いのですが、
外資系はガッツリ教育をしてなるべく早く即戦力になるようにという考えでいるので、受け身の考えは早急に変える必要があります。
会社に入ってからの新人の姿勢
多くの新人が会社に入って先輩につきます。そうすると、だいたいの場合で課題を出されるのが当然と思っています。待っているのです。何をすれば良いのかを全て教えてもらうのが普通と思っています。
何かを言われたらそれに取り組みますが、自分から何かをしたいとか、提案をしてくる事はほとんどありません。これは個人の問題ではなく、日本の教育の問題点と考えています。
でもこれは外資系では評価されない姿勢です。
積極的に、言われる前に、先輩や上司に聞いたり行動するようにしましょう。
外資系企業の新人への期待値
学生気分の新人たち
新人は最初は当然、学生気分でみんな入ってきます。大学生から卒業したばかりなので当然かもしれません。かくいう私も新卒の時は日本企業に入社しました。
当然、学生気分が抜けないまま、最初の数年をかけて会社というものを学びました。今でも当時の上司や仲間には感謝しています。
当時は仕事が面白かったので、言われた事を自分から動いていくというのは意外とできた方だったと思いますが、自分で考えて行動するのは1-2年後になってからだったと思います。いきなり自分をアピールするのは難しいのも理解できます。
外資系企業が新人に求めるもの
でも外資系の求めるところは、違います。基本的に早く立ち上がって一人前の仕事をしてもらうことです。
数年経ったらそれなりに働ければいいや、というような余裕はありません。受け身ではなく、自分から積極的に学ぶこと、できることを探しましょう。
私のいた会社は最初の一年くらい研修なので、外資系に会社の中では時間をかけて教育してくれる方です。
それでも、さすがに甘いわけではなく、チェックポイントでプレゼンをやる機会があり、そこで評価が悪い場合は改善を命じられます。
研修・教育と言っても、もうその人の評価は始まっているのです。この評価はあなたがその会社にいる間にずっと残る非常に重要な記録になります。
外資系新人に向けた英語教育
英語力のアップは必須
語学力は外資系には必須なので、厳しく見られます。企業によっては、新人には厳しい英語トレーニングプログラムがあります。
これにしっかり結果を出していかないと追いついていけなくなり、追加の宿題などが課されます。これが厳しすぎるかというとそうではありません。
なぜなら、実際に本配属になったあとは英語で仕事をしなければいけないので、最低限の英語力がないと仕事にならないためです。
メールが通じなければ本社と話ができずにお客様にも連絡できませんし、何もできません。電話会議でも最低限の相手の言っていることの理解や下手でもこっちのお願いを頼むくらいの英語は必要です。
能力よりも度胸が大事なのかもとも思いますが、度胸はある程度の経験からくるものと思います。実際に英語が通じた!という経験が自信を作ります。
日本人が英語が苦手なのは、実体験として会話をした経験が少ないからだと思います。何も練習しないで自転車に乗れるようになる人はいません。
何度も試して失敗して乗れるようになりますよね。英語も同じです。
*外資系企業に必要な英語力については別の記事で解説しています。
まとめ:外資系の新人への期待値
入社時は受け身だとしても、企業はトレーニングによって新人が大きく成長してくれることを期待しています。
ぜひ積極的・前向きな姿勢で会社の期待値を理解するように務めてください。
積極的に英語やその他トレーニングに取り組めば、外資系企業で働く能力がつき、日本企業に就職した同期よりも多くのことが学べる環境にあります。
それはあなたの価値を高めることになり、次のステップを考える際にも役立ちます。
読んでいただき、ありがとうございました。
外資系に向いている人と向いていない人についても記事にしています。参考にどうぞ。
新人向けの海外研修についての記事も書いていますので、参考にどうぞ。