外資系でのリアルな英語の難易度が理解できる22の場面の比較
外資系で働いていると、この場面の英語は非常に難しい、またはこの場合は比較的コミュニケーションが取りやすい、など感じる事があります。
そこで、英語の難易度が変わる要素を並べてみました。
それぞれの内容について説明をつけましたので、参考にしてもらえればと思います。
海外本社 vs. 日本支社の外国人
同じ外国人でも海外本社にいる外国人と日本支社にいる外国人では違います。ローカルの人は日本人に対する遠慮がない分英語の難易度は上がります。
対して日本にいる外国人は日本人がどういう人種かもわかってるので、分かりやすい英語を話してくれますし、日本人の英語の理解力も高いです。
日本支社の規模が大きい vs. 小さい
規模が小さい会社は経営権限が海外本社にらあるケースが多く、その場合は全てを本社と話しながら進めなければいけないので、英語力は必要になります。
反対に日本にある程度権限ある場合は日本支社も大きいケースが多く、その場合は日本だけである程度決断ができるので、英語を使う頻度が少ない場合があります。しかし、その場合でも管理職になると必要な英語力は高くなるでしょう。
マネージャー vs. 一般
外資系でも担当レベルとマネージャでは必要な英語レベルが変わってきます。なぜなら担当は本社に連絡を取る頻度も少なく、自分の仕事が日本語だけで完結する事もあるからです。
それに比べてマネージャになると、海外の担当や別の部署との連絡の頻度が高くなり、本社と連絡を取る機会も増えてくるからです。
上司が外国人 vs. 日本人
想像できると思いますが、自分の上司が外国人になった場合はかなりの英語レベルが必要になるでしょう。日々の報告や会議など、すべてが英語でのやりとりになるので、むしろ英語能力を向上するチャンスとも言えます。
他で述べている要素の中でも1・2を争うくらいの厳しさではないでしょうか。上司になる人が日本に来ている外国人で、ある程度日本語がわかり、英語もあまりできなくても理解してくれる場合はそこまでハードルが高くないかもしれませんので、上司にもよるかもしれませんね。
対面 vs. 電話
外資系ではFace to Faceミーティングと言いますが、対面にて外国人と話すのは慣れていないと厳しいと思う人がいるかもしれませんが、電話に比べると難易度は下がります。
電話会議を英語でしてみると、いかに顔が見えない環境で声の説明や反応だけで意思疎通を取るのが難しいかを感じます。
また、電話はいつも音質が良いわけではないので、音がクリアでも聞き取りに不安があるのに音が悪くて何も理解できなかったというのもしょっちゅうある事と思います。
メール vs. 会話
会社での海外本社とのやりとりやメールが基本です。なぜなら時差があるためと、基本的にエビデンスを残す事がビジネスには必要だからです。
電話で会話しても、あとで言った言わないが起こったら真実がどうだったかわかりようがありません。メールならすべて残ります。例え、もう消え去りたい内容だとしても。。
当然ながらいくら時間をかけても良いメールと、その場で回答を返したり、質問をしたりする会話とは難易度が違います。
良く知ってる人 vs. 知らない人
顔を知っていてすでに関係がある人であれば、すでに声も知っていますし、情報があります。
しかし、初めての人は話す情報もわかりませんし、どんな人かわからない緊張もあります。そのため、初めての人と話す場合は英語のコミュニケーションは難しくなる事が多いです。
何も話題がわからない vs. 良く知ってる内容
電話会議でも、面直で会っての会議でも、内容がわからない会議はついて行くのが難しくなります。逆に話している内容がわかれば、英語がすこしくらいわからなくてもついて行く事が可能になります。
電話会議の前などでは、事前に内容について理解しておき、自分がどの役割になっているかを理解して参加する事が本当に重要になります。
相手が日本人に慣れている vs. 日本人に慣れてない
日本にいる外国人の教師などの英会話のレッスンは難しいですが、実際アメリカのローカルの外人に比べるとかなり難易度が低いと言わざるを得ません。なぜなら、日本の英会話教師になる時点で日本に興味がありますし、日本人に優しいため、ダメな英語にも対応する能力があるからです。
逆にアメリカのローカルの人たちは日本人の英語を聞き取る能力もない場合も多く、何回言っても中学英単語ひとつ伝わらない事も本当にあります。慣れていない人は本当に会話するのが難しいです。
スピーカー vs. イヤホン
英語での電話会議での話になりますが、イヤホンの方が絶対にオススメです。なぜならイヤホンの方が細かい音が聞き取れるので、スピーカでは聞こえない音を聞く事ができます。
英語は高音にたくさんの音が入っています。この微妙な音が聞こえるのと聞こえないのとでは、リスニング力があってもなくても大きく難易度が変わります。私は電話会議にはイヤホンをオススメします。
子供 vs. 大人
特にアメリカでの話になりますが、子供の英語は本当に聞き取れません。また彼らは我々の下手な英語を全く聞き取ってくれません。
私がアメリカで娘の友達に話しかけても、??という感じで全く伝わらず。簡単な質問をしただけなのに。。娘が通訳してくれました。
優しい人 vs. 威圧的
人間は相手が聞き上手であるほど話をする気になりますし、実際に気分良く話ができます。
威圧的な人に対しては話すのが緊張しますよね。日本語でも同じですが、意識して話をしなければいけない英語の場合はその緊張で言葉が出てこなくなってきてします事もあります。
自分がリードしないといけない vs. 聞くだけ
会社の会議でですが、初めは参加して周りの内容を聞くだけだと思います。そのうちに経験が増えてくると自分が会議をリードする機会が出て来ます。
話を聞くだけと、自分で多数の外国人に対して自分の進めたいように合意をとったり意見を聞いたりするのは難易度が全然違います。
まず、自分が話の中心なので必然的に話す量が増えます。つまりある程度話す事ができないと他の人たちに理解してもらえないので、英語力もそうですし、事前の入念な準備も必須になります。
一対一 vs. 一対多数
外国人も人間なので、一対一の会話であれば比較的簡単です。しかし、外国人が数人になった中で自分が日本人一人だったりすると彼ら同士で話を始めてしまいます。
その内容もふまえて自分も意見しないといけなくなるのでとたんに難しくなります。自分が聞いた事があっているかどうかわからないと、またリスニングができていないと、自分が言おうとしている事が事前に話をされた内容ではないかと恐れて発言をしにくくなる事が本当によくあります。
日本が好きな人 vs. 嫌いな人
日本に住んでいる英会話の教師の人はほぼ全員が日本が好きなのではないでしょうか。でないとわざわざ来ませんよね。日本には魅力的な文化や観光地などはたくさんあると思いますので。そういう人には英語で話すのは比較的簡単ですよね。
逆にアメリカには日本が嫌いな人はあまりいないかもしれませんが、日本について全く知らない人がたくさんいます。日本には侍がいるとか忍者がいるとか思っている人も含めてです。
相手の機嫌が良い vs. 悪い
万国共通と思いますが、機嫌が悪い人との会話は難しいです。
忙しい vs. 余裕がある
上記と似ていますが、忙しい人と話すのは難しい事があります。相手も時間がないので焦っていますし、焦らされるとこちらも言葉が出てきません。外国人と話す際はなるべく時間をしっかり確保して、相手に余裕がある中で会話をしてもらった方が良いと思います。
英語しか話せない vs. 他の言語も話せる
アメリカ人のジョークがあります。
「世界には2種類の人間しかいない。英語と他の言語を話せる人とアメリカ人だ。」これはアメリカ人は英語しか話せないという自虐ネタです。
第二言語で英語を話している人は英語が話せない気持ちがわかってくれるので、英語ネイティブよりは話がしやすいです。
ドイツ人やインド人、中国人など、すでに彼らは相当英語力がついてきているので、日本人が一番英語が下手と思いますが、それでもネイティブアメリカ人よりは辛抱強くこちらの会話を理解しようとしてくれる気がします。
技術的な共通言語がある vs. ない
エンジニアは世界共通言語なので、英語が十分に話せなくても専門語で会話すれば通じる面があります。英語ができなくても、業界に通じる能力があれば、世界で活躍する事ができるのではないでしょうか。
スラングが多い vs. 紳士な英語
汚い言葉やプライベートのスラングは非常に聞き取るのが難しいです。なぜなら学校で習う事がないから。単語がわかってもその文章の意味はわかりません。
自分の事を話せる vs. 話すのが苦手
人の性格になりますが、人に自分の事を話したがりの人は英語の上達が早いと思います。
私は自分から話すのは日本にいても苦手なので、その点は本当に苦労します。
シラフ vs. お酒入ってる
外国人とディナーに行った場合など、話しやすくなる人もいるかもしれませんが、通常はお酒の場の方が内容もフリーになりますし、会話も形式的でなくなるので、より口語になってきます。プライベートな雰囲気の方が彼らはナチュラルに話してくるので難しくなると思います。
ちなみに、外国人が多くいる中でのディナーの英語難易度はかなりの高難易度です。私も駐在している時に帰るまでにローカルの飲み会で自然に会話に入れるように、と思って目標にしてましたが、なかなかオープンに突入していく事ができなかった私には厳しい目標でした。
いつも思いますが、より外交的な人の方が英語は上達が早いと思います。当然ながら英語を話す機会は多くなりますので。個人的にはそういう人を羨ましく思います。
読んでいただき、ありがとうございました。
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