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外資系企業の管理職のメリット・デメリット【+出世する方法も解説、転職の参考に】

外資系

外資系企業の管理職(マネージャー)に興味があるが、どのような仕事か知らないので不安ではありませんか?

この記事では、外資系管理職のメリット・デメリットに加えて、どうすれば外資系で出世していけるのかも合わせて説明します。

  1. 外資系企業の管理職とは
  2. 外資系企業の管理職のメリット
  3. 外資系企業の管理職のデメリット
  4. 外資系で出世する方法5選
  5. 外資系歴10年の私からのアドバイス

この記事を書いている私は外資系歴10年で転職2回を経験しています。アメリカ駐在2年しており、外資系の社内の昇進・出世について理解しています。

外資系企業の管理職とは

外資系企業の管理職は年齢が高くてもなれるものではありません。結果を出す実力が必要です。

なぜなら、外資系の人事評価は年功序列ではなく、実績ベースだからです。ただし、数字が良ければ管理職になれるというわけでもありません。

全ては上司次第なのが外資系です。

外資系の管理職になって自分のやりたいことができている人もいれば、もう担当の方がよかったと思う人もいます。正しく、理解して自分に合っているかを考えましょう。

外資系企業の管理職のメリット

外資系の中でもさらに高い給料

外資系管理職の給料は日本企業と比べると相当な高給です。これが一番のメリットです。

なぜなら、会社からのプレッシャーも大きく、不安定なポジションなのでその代わりとして高い給料がもらえるのです。

私のいた企業でも、管理職になると、20%以上の昇給することが普通でした。職位が上がることで、もらえる給料の範囲が上がるためです。

個人レベルより大きな仕事ができる

外資系に限りませんが、チームで仕事をすることで、今までよりも大きな規模の仕事ができるのが管理職のメリットです。

外資系は個人戦でみんなが競争しているというイメージがあるかもしれませんが、管理職レベルではチームの結果として実績を判断されます。担当レベルでは自分一人で行う仕事も、管理職になるとチームメンバーを使って大きな範囲で仕事ができます。もっと大きい上のレベルの仕事をしたいと思っている人には喜びになります。

例で言うと、一人数億のビジネスをやっている個人が5人のチームで進めると、数十億のビジネスを管理できることになります。今まで違うレベルでの仕事はやりがいのあるものです。

チームを使う楽しさ

管理職とはチームをマネージメントする仕事です。人を使って仕事を進めるというのは担当レベルの自分一人で結果を出すのとは違うレベルの仕事です。

外資系の管理職は一部のプレイングマネージャを除いて、自分では担当レベルの仕事をしません。つまり自分でなく、チームのみんなの仕事を管理する。

そしてどのようにすればチームのみんなが働きやすいようになるか。このようなことを考えることが好きな人は管理職に向いていると思います。

マネジメント経験は転職市場で価値アップ

外資系企業での管理職経験は転職市場で大きな武器になります。一つ上のランクの求人に応募が可能になります。

なぜなら、外資系企業で管理職をやるということが非常に難しいものであることが周知の事実です。あの企業で管理職をやっていた人なら安心と見られるようになります。

私が見ている求人でも、ハイレベルになるとマネジメント経験x年という要求が出てきます。そうなると管理職にてチームをマネージメントしていた経験のある人だけが応募可能になります。概してそのような求人は高給なものばかりです。

外資系企業の管理職のデメリット

会社からの強い結果に対するプレッシャー

外資系管理職の一番のつらさは、会社からのプレッシャーです。結果を出さないと自分の居場所はありません。そのために高い給料をもらっているのです。

なぜなら外資系は実績重視です。担当レベルでも評価が悪くてもすぐにクビにはならず改善を試みますが、管理職はまず責任を取らなければいけないポジションです。

私がいた外資系企業でも、管理職の人への会社からのプレッシャーはとても強いものでした。結果がでていない人には容赦ない評価や強い言葉がかけられます。

そのプレッシャーの中で働いて結果を出すのは簡単なことではありません。

休みはあるけど仕事優先

外資系管理職はとにかく忙しいです。

担当レベルではワークライフバランスを考えますが、管理職は自分の実績を出さないと自分のポジションが保証されていないから結果を出していなければ働くしかありません。

逆に結果を出してさえいれば快適な生活ができます。

どんなに担当レベルが家族の用事で休んでいても、そのチームとしての結果を求められるのは管理職です。

休んでいたからできませんでした、というのは担当レベルのみ許されるのです。結果の責任は管理職にあります。

人の人生を変えることへのプレッシャー

私がアメリカ人上司に言われたことです。「管理職はチームメンバーにとって一番厳しい決断をしなければいけない。つまり、リストラを実行することだ」。

会社が社員の人数を減らす方針を出した時、または自分のチームメンバーの評価が非常に悪い時、その人に辞めてもらうのを伝えるのは管理職です。

その人の人生を左右することですから簡単なことではありません。

ちなみに、外資系では首切りがあると言われますが、そんなにあからさまには解雇はできません。日本では許されていないからです。評価が悪い人にはそれとなく、「今のまま働いていてもあなたのポジションはなくなってしまうかもしれない」、などと伝えながら転職を推奨していくことになります。

外資系で出世する方法5選

では、どのようにしたら外資系で出世できるのでしょうか?

人事権を持つ上司に好かれること

外資系の出世の鍵を握っているのは人事ではありません。直属の上司です。上司に好かれるように、認められるように行動しましょう。

誰かの出世を決める時に一番の発言権を持つのはあなたの上司です。他の人がいくらあなたを認めていても上司が推薦しなければ一生昇進できません。

まずは、上司がどのような行動を評価してくれるのかを知ることが大切です。逆に何をしたら評価が下がるのか。

ごますりではなく、上司があなたを推薦してくれる理由作りを上司と話し合っていければ一番良いです。

上層部の人にに実績を正しくアピールすること

出世の鍵は上司ですが、それを承認するのは上層部の人間です。上司の周りの管理職の人にも正しく実績をアピールすることが必要です。

なぜなら、出世は一人では決められず、会社として決定するものだからです。自分の実績が知られていないと上司もあなたを推薦しにくくなります。逆に言えば会社の上層部(役員)に知られていれば上司もあなたを推薦しやすくなります。

具例えば、自分が何か良い実績を残した時は、上司にアピールはもちろんのこと、その上のレベルの人に会った時にそれとなく話すなど、自分の知名度を上げておくことが昇進の決定の際に役立ちます。

人を巻き込んで大きな仕事をする

一人で仕事をしないで、多くの人を巻き込んで大きな仕事をしましょう。

なぜなら、人を巻き込んで大きな仕事をすることこそが、管理職のすべきことだからです。担当レベルにて管理職の目線で仕事ができている人はすぐ管理職に上がります。

実際にアメリカの上司に言われたのが、「マネージャーになりたいなら、その役職になる前からなったつもりで仕事をしろ」ということです。管理職になる前から、チームを率いているつもりで人を巻き込んで仕事をしているといずれ本当に管理職になれるということです。

良い意味で目立つこと

社内で知られていない人が出世することはありません。目立っている人が出世します。

なぜなら、誰を昇進させるかを決める時に、知名度がなく誰にも知られていない人は選ばれないからです。知られていない人というのは仕事をしていない人とみなされます。

目立ちましょう。もちろん良い意味でです。例えば、みんながいる会議にて一番に質問をする。そうするとみんなから覚えてもらえます。多くのいる人の前で意見を言うなど、緊張しますが、前向きに意見を言う人は良い意味で目立ちますので覚えてもらえます。

英語力を付ける

外資系の管理職は最低限の英語力が必要です。海外の本社の人と対等に議論をして自分のチームの結果を認めてもらう必要があります。

管理職になる条件にTOEICが必要という会社もありますが、本質はグローバルに仕事ができる人が出世するのです。つまり、海外でも日本でも、言葉の壁がなく意見できる人が昇進に推薦されます。逆に英語で堂々と議論できない人は管理職になるのは難しいでしょう。

私のいた外資系企業でも管理職の人はみんな英語がある程度以上のレベルでできていました。まれに英語のレベルがまだ高いレベルにないひとが昇進したこともありますが、少し時間がたつと会社を離れていってしまいました。英語ができないと仕事で結果を出せないので、評価が下がるためです。

外資系歴10年の私からのアドバイス

外資系の管理職は自分の仕事の範囲も大きく、給料の高さなどやりがいもあります。自分で考えて行動できる範疇も広く権限も与えられています。

しかし、相応とリスクがありますので、それを覚悟して仕事をする覚悟が必要です。

 

私のアドバイスとしては、一度外資系の管理職の経験をしてみることをオススメします。間違いなくビジネスマンとしての視野も広がるからです。

ぜひ外資系の管理職もチャレンジしてみてください。

 

 

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