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転職前に知るべき外資系企業のマネージャ(管理職)に昇進する方法3選

外資系

外資系企業でマネージャへ昇進するにはどうすれば良いのか知りたい、そう思っていませんか?外資系のアメリカ本社で働いた経験のある外資系歴10年の私が学んだ、外資系マネージャに必要なスキルについて解説します。

  1. 外資系の昇進の仕組み
  2. 外資系でマネージャに昇進する方法3選
  3. まとめ

外資系の昇進の仕組み

決定権は誰が持つ

外資系で昇進を決めるのは誰でしょうか?日本企業では人事が力を持っているかもしれませんが、外資系では上司とその上の経営陣です。あなたが昇進するためには、その人たちにあなたは昇進する価値があると思わせないといけません。

では、どのように昇進する人が選ばれるのでしょうか。

昇進の仕組み

まず、昇進するためにはポジションが空かないといけません。上の人のうちの誰かが辞めるか、引退するか、新規部署の開設か、いろいろパターンはあります。

しかし、ポジションが空いた時にあなたが上司からアピールしてもらわないと選ばれることはありません。

ところで、外資系の上司は次に誰が昇進候補かを常に考えています。自分が上に行くためには、誰に後を継がせるかを考える必要があるからです。周りからもあなたのチームで一番の昇進候補は誰か?と常に聞かれるのです。

優れたマネージャは昇進候補を選び、トレーニングを行なって成長させていくものなのです。

昇進に必要な条件2つ

  • 上司の中の昇進候補になる
  • ポジションが空く

つまり、あなたが昇進するためには、上司の頭の中であなたが次期マネージャ候補になることが必要で、さらにポジションが空くタイミングを待つ必要があるという事です。

ポイントはいくら仕事ができて昇進確実と思われていても、ポジションが空いていないと昇進することはできないということです。ポジションが空くかどうかは正直運もあります。

逆のパターンもあり、辞める人がたくさん出た時にポジションがいっぱい空いてしまって、多くの人数を昇進させなければいけない事もあります。その場合は、まだ昇進させるべきではないと思っている人も昇進することもあります。これも運ですね。

外資系では辞める人も多く流動性が高いため、比較的ポジションは空くタイミングは多いという傾向があります。
では具体的に昇進するために気をつけるべきことを3つ解説します。

外資系でマネージャに昇進する方法3選

1.あなたのアピールポイントを2つ作る事

外資系で昇進するためには、まず上司に認められる必要があります。ただ、なんとなく「仕事ができる」では、上司もあなたを推薦する理由になりません。

彼らは推薦するのにあなたの特長をしっかり伝えなければいけないのです。そのためには、具体的な強みをアピールすることが必要です。上司は経営陣の前で「あなたを昇進する理由」をプレゼンしなければいけないのです。

例えば、以下のような内容があります。
  • ある分野の知識がとても強く実績を誰よりあげている
  • 海外の製品部との繋がりがとても強く、日本支社の中で一番名前が知られている
  • 部下の面倒見がよく、新人含めて後輩に知識をシェアする時間を多くとっている。
  • 問題が起きた時の解決が誰よりも得意でお客様との関係作りが上手。

このような特長を二つ持っていると上司も推薦しやすくなります。つまりぼんやり結果を出すのではなく、このように言ってもらえるような結果を出していく必要があるのです。

そのためには、自分のこの二つの特長を上司に認めてもらうというゴールを設定し、そのために必要な実績を作っていく、というゴールから逆算していく考え方が必要です。

自分があるべき姿を設定し、日々の仕事をその実績を取得することに集中しましょう。

2.役職は関係ない、リーダーにはいつでもなれる

私がアメリカ人上司と昇進について相談した時の話です。部下を持った経験がない人が誰かをマネジメントする経験を持つにはどうすれば良いのか、質問しました。昇進するまで部下を持つことがないのに、昇進するためにはチームを率いた経験があると有利だったりするのです。

その答えは、「リーダーには昇進しなくてもなれる」というものでした。自分に部下がいなくても新人が入ってきたらその人に自分の知識を教えてリードしてあげればもうすでにあなたはリーダーであるということです。

上司でなくても、あの人にはみんながついていくという人がいますよね。そういう人は役職でなく、人間自体がリーダーになっているのです。当然ながらそういう人は役職もすぐについてくるので近いうちに昇進するのは間違いありません。

なりたい役職になるためには、昇進する前からなったふりをして行動する、そうする事で実際にそのポジションにつけるようになるのです。

3.優れたマネージャは人を良く知っている

アメリカ上司の言葉です。担当で活動している人は、上司だけ知っていれば仕事はなんとかなりますよね。一緒に働く人でもそんなに深く知る必要はありません。

しかし、昇進してマネージャになるといろんな人を知っていないと勤まりません。自分の部下のことはもちろんのこと、他の部署の人とも興味を持っていなければいけません。なぜかというと自分のチーム構成を考える時、チーム外から引っ張ってきたり、交換したり、チーム編成を変えることはよく起こるからです。

マネージャは自分のチームの結果を出すことが仕事です。よって時には人を入れ替えてパフォーマンスを最適化することも必要になるのです。

視野を広く持ち、誰を自分のチームに入れれば結果をもっと出せるようになるのかを常に考えることが必要になります。昇進する前から社内のコネクションを気にして顔がよく知られている人は昇進する機会が大きくなります。

まとめ

昇進してマネージャになると、役割が変わり仕事の内容も180度変わります。すぐれたプレイヤーが優れたマネージャになるわけではないと言いますが、求められている役割が違うのです。

昇進するために必要なのは、マネージャになった時に事を想定して昇進する前からそのつもりで仕事をするという事です。

外資系にマネージャ職として転職する、もしくは転職してから上を目指したいという方にはよく理解して欲しい内容でした。

外資系転職の際のエージェントについては以下に解説していますので、参考にお願いします。

経験者による外資系転職のおすすめエージェント4選【未経験でもOK】