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外資系企業でアメリカ人上司と働くメリット・デメリット【+彼らに認められる方法、転職の参考に】

外資系

外資系企業って、外国人上司のもとで働く可能性があるかもしれないって聞いているけど、実際にアメリカ人の上司と働いたらどんな働き方になるんだろう?と思っていませんか。

この記事ではアメリカ人上司と働くメリット・デメリット、そして彼らに認められるための方法も解説します。

  1. 外資系企業と外国人上司がいる理由
  2. アメリカ人上司と働くメリット
  3. アメリカ人上司と働くデメリット
  4. アメリカ人上司に認められる方法
  5. まとめ・感想

この記事を書いている私は外資系歴10年で転職2回を経験しています。アメリカ駐在2年しており、現地のアメリカ人の上司に厳しく指導されました。

外資系企業と外国人上司がいる理由

外資系の企業で外国人管理職が日本支社に来るのは、主に以下の理由です。
  1. 本社と日本支社のスムーズな関係づくり
  2. 日本支社の監視・管理

彼らは本社から派遣されてきているので、高いポジションにいることが多く、日本支社の中でも管理職になる人は外国人上司のもとで働くこともあるでしょう。

私のいた外資系企業では、本社から来た役員が日本支社長になっていました。彼らは本社の方針のもと、日本支社がうまくビジネスを伸ばせていけているか管理する立場にあります。

アメリカ人上司と働くメリット

相当な英語力の向上

アメリカ人上司と働くということは、日々の連絡もレポートも全て英語になるので、当然ながら英語力が上がります。

外資系とはいえ、普通に働いている場合は日本語でメインで仕事が進みます。日本にいるので海外が絡まなければ英語を使う必要がないからです。

しかし、上司がアメリカ人になると圧倒的に英語で処理をしなければいけない内容が増えます。

私の場合はアメリカ駐在でしたので、仕事全てが英語でした。最初はすぐに頭が痛くなりました。なぜなら、英語を使うのにいつもより頭を使うからです。

しかし、慣れてくると英語で考える癖がついてきて、上司にどのように報告しようかと英語で考えるようになりました。

一度アメリカ人上司と働けば、英語での仕事でも問題ないという自信がつきます。これは転職市場でのあなたの評価をあげることになります。

ロジカル思考の強化

アメリカ人にはロジカルに話さないと通じません。したがって、常にロジカルに考える訓練ができるのです。

仕事の報告にしても、なぜそれをやったのか、なんでその結果になったのか、次にどうしようと思っているのか、など論理的に質問を受けます。

英語という言語のせいもありますが、会話が常に論理的に進んでいくのです。

私もアメリカ人上司には質問責めに会いました。何を考えてそれをやったのか、次のどうやってビジネスを伸ばすつもりなのか。

彼らと仕事をすると普段使わない頭をフル活用するので成長できます。

会社全体の方向性が見える

アメリカ人上司は本社に知り合いが多いので、会社全体の動きをよく知っています。つまり、彼らの言う通りに仕事をしていれば会社の方向性に合う、つまり評価されるのです。

日本支社長がアメリカ人の場合、本社の上層部の方針が直接降りてきます。支社長は多くを語らないかもしれませんが、彼が日本でやろうとしていることを見ていれば会社がやりたい方向性が見えてきます。

あなたはそのメリットを活かして会社の求める結果を出して評価されるようになりましょう。

休みが取りやすい

上司がアメリカ人の場合、休みを取ることに何のためらいもないでしょう。むしろ休みを取れと言われるかもしれません。

なぜなら、欧米人は特に家族を大切にします。そのために休むということを喜んでOKしてくれるでしょう。むしろ、働きすぎで家族が悩んでいるとか話してしまったら、「お前はしばらく有給を取れ」とか言われかねない勢いです。

外資系企業では有給は自由に取ることができます。会社の文化として休みは自由に取れることになっているので、日本人上司でも文句を言う人はいないと思います。

アメリカ人上司と働くデメリット

コミュニケーション不足から来る低評価と働きにくさ

アメリカ人上司とはコミュニケーションが一番の課題です。外国人には阿吽の呼吸は通じません。全く違う人間だからです。文化も違えば育ったきた環境も全く違います。全てを一から説明してコミュニケーションをとる必要があるのです。

例えば、日本人の文化についても全く知りません。日本人同士だとはっきり言ったらまずい空気でも、アメリカ人ははっきり言ってしまうこともあります。こちらがよく考えてから行動しようと思っていたとしても、説明をしないとあいつはアクションが遅くてダメなやつ、と評価されてしまうかもしれません。
ミスコミュニケーションになってしまうと、自分のことを誤解されて評価が落ちたり、一緒に働きにくくなったりするリスクがあります。

数字や結果がすべてという怖さ

外資系、とくにアメリカ人上司になると、数字で全ての評価を判断します。

なぜなら、彼ら会社に数字で評価されているからです。グローバルな会社であれば、全世界で共通認識で納得できる評価方法をとる必要があるのです。それは数字です。

自分がたとえ残業をして頑張っている、社内でこんな企画を進めた、などの話をしたとしても会社の利益として数字に出ていなければ評価されません。

特に外国人相手には自分の実績を伝えるのが難しいので、数字での判断で全てが進んでしまうのです。

厳しい、ストレートに正論を叩きつけてくる

アメリカ人上司は仕事のやりとりに正論で攻めてきます。こちらの準備が十分でない時に正論を掲げられて責められるのはとても疲れます。

アメリカ人の英語の会話は非常に直接的な言語です。日本人からするとそんなの正論だけど「実際はそううまくはいかないんだよ」、と思うことがあります。

具体的に例を出しましょう。
私が昔アメリカ人上司と話をしているとよく疲れました。彼らにしてみたら自然な質問なのかもしれませんが、正論を突きつけてくるのです。
仕事が出来ていない時に、「なんでできていないんだ」「どうすれば出来ると思う?」「わかっているのになぜ出来ないんだ」という攻めがかなりありました。それを毎日。。

このような時は正直話すのに疲れました。自分なりにやっているけど、出来ていない部分があるのはわかっている。他のこともあるし、それは後回しにしてて、、、とかいえないので責められる。

人によって違うのかもしれませんが、私はそのようなやりとりが苦手でした。アメリカ人の厳しい上司だとストレートに攻めてくるということも覚えておきましょう。

アメリカ人上司とうまく働く方法

上司はあなたの評価の全て。嫌われないように。

日本人でも上司に好かれることは重要です。上司がどんな行動を評価するかを理解しましょう。外資系特にアメリカ人上司では重要です。

なぜなら、外資系では誰を昇進させるかなどの人事評価は全て直属の上司にかかっているからです。誰も嫌いな部下に良い評価を与えようとは思いません。

実際に、外資系企業では上司に気に入られることが全てです。上に上がりたい人が偉い人に対してごますりは日本の比ではありません。

自分が認めて欲しい人に頼まれたらなんでもやりますし、意見も自分の意見があってもその人に合わせるのです。

外資系は言いたいことを言うというイメージがあるかもしれませんが、上司が全てなので上司へのごますりは日常茶飯事なのは覚えておいた方が良いです。

オーバーコミュニケーションを取ろう。

必要以上にコミュニケーションを取りましょう。

外国人とのコミュニケーションは本当に難しいです。言語も違えば、文化も違うのです。彼らが自分に持つ印象はコントロールできません。勘違いなどをできるだけなくすために必要以上に自分の活動について上司と話をしておくことが大切です。

私がアメリカで仕事をしている時に、しばらくしてから「もっとOver communicateしてくれ」と言われました。私がどんな仕事をしていて何を考えているのかが全く理解できていないというのです。

私はそれなりに話をして報告していたつもりなのですが。それを言われた後は、ほぼ全てのメールに上司をccで入れて、毎日のように自分の活動を報告するようにしました。そうしたら私の評価は上がってきたのです。彼も何をしているかわからない人を評価することはできないのです。

上司の前では英語で話をしよう。

外国人がいる場で日本人同士が日本語で話すと、仲間はずれになります。仲間はずれは誰でも気分の良いものではありません。

日本に来ている外国人は英語で仕事をしますので、日本語を話せる人はそんなにいません。

そのため、その人の前で日本語で話をすると彼には全く内容が理解できません。

以前このような経験がありました。会議にて英語で話している途中で、英語での議論が内容的に難しくなったので日本語に切り替えて話していたのですが、アメリカ人の上司からすると自分に何か隠し事があるので彼にわからないように日本語に切り替えたと感じていたようです。

上司の機嫌を無駄に悪くする必要なありません。外国人がいる時は下手な日本人同士でも英語で会話しましょう。それがマナーです。

出した結果のアピールをしっかりしましょう。

外資系では特に、アピールしないと何も汲み取ってはくれません。黙って良い仕事をしていても認められることはありません。

なぜなら上司が知らないことは何も評価されません。

私の上司は自分のやっていることを把握しているから大丈夫と思っていますか?はっきりいって上司は私たちが思っているほど、部下の仕事を全部覚えてはいません。自分がやった結果について伝えるのは必要なことです。

私たち日本人に比べてアメリカ人はみなアピールが上手です。そのため、控えめに仕事をしている人には注目してもらえません。

アメリカ人上司に対して、控えめでいることにメリットはありません。しっかり自分の実績を伝えましょう。

Bad news first(悪いことは最初に早く報告)

良いことのアピールもそうですが、悪いことは一番に報告しましょう。

アメリカ人上司にはいきなり悪いニュースを入れると機嫌が悪くなります。これはビジネスマンとしては当然の話です。

私のアメリカ人上司にはサプライズはやめてくれ、とよく言われました。つまりそれは、悪いニュースでも来る可能性がある早いうちから相談しておいてくれ、ということです。

ほとんどのケースで最悪の事態になる前に予想することはできます。この報告をしたらお客様が怒りそうです、とか、今売り上げは下がってきているので、来月はもっと危機的状況になりそうです、など。早めに全て相談しておくのが良いです。

また、上司に話す際には自分はこうした方が良いと案を同時に提案するのがスマートです。

プライオリティ(優先度)をつけよう

アメリカ人はプライオリティ(優先度)を非常に重要視しています。そのため、プライオリティを考えて仕事をしていると評価されます。

優先度を考えるとは、会社の利益に繋がる活動を優先して、無駄な活動を辞めていくということです。

日本人はいつも忙しいと言っているが、優先度をつけるのが非常にヘタと良く言われました。結果に繋がらない活動・業務を行なっていて忙しいと言っていることに意味はないのです。最重要なのは会社の利益につながる仕事で、書類のための書類仕事などの無駄な仕事はすぐに削除されるのが外資系です。

まとめ・感想

アメリカ人上司と働くのは大変ですが、自分が成長できるとても良い機会です。多くのビジネスマンが経験できることではありませんので、そのチャンスはうまく活かしましょう。

私も人生の中でビジネスマンとして一番成長できたのが、アメリカ人上司の下で働いた2年間と断言できます。

外資系の転職やアメリカ人と働く機会のある人に参考になれば幸いです。

英語力をつけてアメリカ人上司とコミュニケーションをとるのが一番の道です。英会話教室のオススメはこちらの記事を参考にしてください。

ありがとうございました。