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外資系企業のアメリカ駐在で学んだ英語プレゼンの方法【わかりやすく解説します】

外資系

英語でのプレゼンで悩んでいませんか? 

人前で話すだけでも苦手なのに、ましてや英語など。。私もそうでした。

この記事では、英語プレゼンのコツやアメリカ人がプレゼンが上手な理由などを解説しています。

  1. 英語でのプレゼンについて
  2. 外資系企業での英語プレゼンのコツ
  3. アメリカ駐在で学んだアメリカ人がプレゼンが上手い理由
  4. 外資系歴10年の私のコメント

この記事を書いている私は外資系企業の勤務歴10年です。もともと日系企業に新卒で就職しまして、外資系企業に転職を2回経験しています。

海外勤務(アメリカ駐在)を2年間、現地ではローカルの中に日本人一人で働いた経験があります。外資系企業での英語プレゼンや、アメリカにて現地の人たち数十人相手に一人でプレゼンを何度も経験しています。

 

英語でのプレゼンについて

外資系では必ず英語でプレゼンをしなければいけませんが、外資系企業でなくても英語でのプレゼン機会はたくさんあると思います。海外支社から人が来た時、海外のお客様への商品のプレゼン。その際にもっと英語ができれば、と思いませんか。

私は何十回も英語でのプレゼンを行なってきましたが、自分が満足できたプレゼンはいまだにありません。それどころか、ひどい出来のプレゼンをたくさんしてきました。特にアメリカに駐在していた時は、現地のアメリカ人のプレゼンの上手さに強い劣等感を感じていました。 

しかし、英語でのプレゼンはしっかり準備して練習すれば必ず上達します。頑張りましょう。

外資系企業での英語プレゼンのコツ

プレゼンは事前の準備が命

プレゼンは事前準備と練習が全てです。英語でなくてもそうですが、プレゼンでは一番大切なことです。

なぜなら、事前に準備と練習をどれだけ行なったかで本番にどれだけうまく話せるかが変わってきます。また、しっかり準備ができている状態であれば自信を持ってプレゼンできるからです。自信を持っている人と自信がない人では見た目で全く印象が異なります。

外資系ではプレゼンのリハーサルのことをDryrun(ドライラン)といいます。そしてドライランをひたすら繰り返すのが外資系流です。

例えば、役員レベルに向けた英語のプレゼンがあるとします。そうすると本番一ヶ月前に最初のドライランがあります。自分の上司に対しての練習ですね。そして、さらに2週間前になったら2回目のドライランがあります。同じくまた上司です。そして、またさらに1週間前になったら、上司の上司に向けてドライランがあります。そしてやっと本番です。

日本企業ではここまで練習させられないかもしれませんが、最低これくらいの回数のリハーサルを求められるのです。当然、自分自身ではもっとたくさんの練習を積む必要があります。

また、プレゼンの部屋に早めに入ってプロジェクターなどの動作を確認しておくのは基本ですので、しっかりやりましょう。

メモを用意する

プレゼン時にメモを用意しましょう。なぜなら、緊張したプレゼンの時に具体的な数字などを全部記憶しておくのは難しいからです。

例えば、プレゼン中に具体的な数字について質問を受けた時、メモがなくて何も言えなくなってしまうことがあります。これが、メモを見てすぐに回答できたらどうでしょう。どちらに良い印象を受けるかは明らかです。

外資系ではメモを持つなとかは言われません。自分次第なのです。事前に必要な数字の情報などをプレゼンに入れないでメモで持っておくことで、よく数字を把握しているな、という印象を相手に与えることができるのです。

堂々と大きい声で話す

プレゼンの時は堂々と大きい声で話しましょう。堂々と話しているとプレゼンの中身もしっかりしているように聞こえます。

小さい声で聞こえないプレゼンをしていると、理解できない場合は相手をイラつかれてしまいますし、内容に自信がないから声が小さいのかな、と内容にも疑いをもってしまうからです。

過去に私がプレゼンをする際に同じ場で別でプレゼンをしていた同僚は、声がとても小さくとても自信なさそうに見えました。外国人に後で聞いたら、彼から見ても自信なさそうに小さい声ではなしている人には仕事を任せようとは思えないという事でした。

姿勢をしっかり背筋を伸ばす

背筋を伸ばしてプレゼンをしましょう。見た目は思った以上に重要です。声もそうですが、姿勢が悪いと自信がなさそうに見えます。

私がアメリカにいた時に見たプレゼンターは例外なく、しっかり背筋を伸ばしてプレゼンをしていました。

質問にYes,noで簡潔に

質問をされたらまずは質問に対して、Yes,Noでシンプルに返しましょう。これは意外とできていない人が多いです。

なぜまず簡潔に回答する必要があるかというと、外国人の方が質問をする意図の回答がすぐに来ないとイライラするからです。彼らの質問がYes,Noで答えるような質問の仕方をしている場合はどちらかをまず知りたいと思っています。

しかし実際には、これはxxですか?と聞かれたら、すぐにYes,Noを言わずに、まずその理由や背景をいろいろ話してから最終的にだからこれはxxなのです、というように答える人が多いのです。これは日本人の性質的い断言をするのが苦手だからと考えています。はっきり自分の考えを伝えるのが下手なのです。

回答の前の説明が長いのは、英語力が多少ある人に多く見られます。英語が話せないとシンプルにYes,Noで答えるのでその方が相手の印象が良いこともたくさんありました。

わからなければ正直に

質問されてわからなければ、正直にわかりませんと答えましょう。

回答をなんとかしたい気持ちはわかりますが、時間だけ立って回答が出てこないのでは、相手もイライラします。知っているのか知らないのかわからない時間が経つのは印象がよくありません。

実際に英語で質問をされると緊張してしまいますし、何か答えないとというプレッシャーもあるのもよくわかります。しかし、そこははっきりと「今は回答を持っていないので、調べて後で連絡します」と言えば良いのです。これが一番印象の良い方法です。

 

アメリカ駐在で学んだアメリカ人がプレゼンが上手い理由

私がアメリカで見たプレゼンは明らかに日本人よりプレゼン慣れしているように見えましたし、上手でした。その理由について解説します。

圧倒的な練習量

アメリカ人がなぜプレゼン上手いのかを私はアメリカ駐在の2年間で常に考えていました。結論としてはシンプルで、「誰よりも練習しているから」でした。

実際に彼らが重要なプレゼン前に練習する量はハンパではありません。プレゼン資料作成から個人の練習にかける時間も多く、場合によっては仕事時間の半分くらいを毎日プレゼンの練習に使っていました。

ドライランも5人の同僚に見てもらった後に、上司の練習を2-3回やり、部下にもプレゼンを見て感想をもらって修正を重ねていました。日本人の感覚でいうと、それくらい練習すればそれは上手にできるようになるわ、といった感想を持ちました。

何事も練習に勝るものはありません。

Devil’s Advocate(デビルズアドボケイト)

聞き慣れない言葉と思います。アメリカ人が同僚とプレゼンのドライランをする時に、質問役を頼んで練習する方法の事です。喧嘩口調で相手の嫌なところばかりを質問する人のことを言います。プレゼン前にこの嫌な人を同僚に頼んで練習するのです。

デビルズアドボケイトの良いところは、この質問役がとても意地悪な質問をするので、最悪な意地悪質問がきた場合にどう答えるかを練習ができることです。そうすることで、本番でされる質問には問題なく回答することができるようになります。

アメリカでの私の上司は数人の部下達の前でプレゼンを実施し、一人意地悪な質問役を置いて練習していました。この質問役も重箱の隅をつつく質問や、当然でるであろう質問をどんどん飛ばしていきます。かなり厳しい質問なので、答えに詰まっていることもありましたが、そこで回答できなかった内容は本番までには回答できるようになるのです。

そうして彼は本番のプレゼンをとても評価されていました。

こどもの時からshow and tell(ショーアンドテル)

少し違う目線からアメリカ人のプレゼン能力を見てみます。私のこどもがアメリカの幼稚園に入った時の話です。Show and Tell(ショーアンドテル)というイベントが毎日ありました。

これは何かというと、毎日交代交代で誰かが自分の大切なものをみんなの前で説明するイベントです。当然質問も受けますので答えなければいけないのです。例えば、自分の大好きなぬいぐるみについて説明します。どこで買ったか、名前は何かなど。簡単ですが、人前で話すのは緊張しますよね。

これを知った時にアメリカ人のプレゼン能力の秘密を知った気がしました。彼らは3歳くらいの時からみんなの前で話す訓練をしているのです。日本ではこのような練習を経験することは少ないので圧倒的に練習量に差がついています。

性格と文化の違い

アメリカ人は性格的にもプレゼン向きです。

もともと、何事もはっきりと自分の意見を言う文化ですので、毎日自分の意見を主張しています。それに対して日本人は周りとの協調性を重視するので、断言して自分の意見を言うことはあまりありません。

プレゼンは自分の意見を主張する場です。そのような場で日本人を見ると自分の意見でも断言でなく、ぼやかして説明する傾向が見られます。そのため、プレゼンの評価が低くなります。

外資系歴10年の私のコメント

外資系企業で働く場合は英語での上司へのプレゼンは自分の評価を左右するとても重要なものです。だからこそアメリカ人はプレゼンの準備に時間をかけます。日本人はプレゼンにもともと向いていないと思いますが、練習次第では絶対にうまくなります。テクニック面もありますが、何回も経験して慣れることも大切です。

そして、自分のプレゼンに自信を持ちましょう。自信を持っていれば見ている方も安心でき、あなたの評価は高くなります。

読んでいただきありがとうございました。

プレゼンには英語力が必要です。

外資系で働くためのおすすめ英会話スクールはこちらです。参考にどうぞ。