Yukihiko Blog Written by Yukihiko

小学生に需要と供給を簡単に教える授業

教育

こんにちは、こどものマネー教育専門家のゆきひこです。ツイッターはこちら

これは、お金の授業のテキストです。みなさまの家で、親御さんとお子さんでお金の話をするきっかけになればと思って作りました。ぜひ、本ブログをご活用いただき、親子でお金の会話をして頂ければこれ以上に嬉しいことはありません。

お金の授業

今日のテーマは「需要と供給」です。ものには価格があり、それは決まっているように見えますが、実際にはどんどん変わるものですし、人によって、時によって違います。そのことを経験として学ぶ授業です。

需要と供給について学ぶのですが、需要と供給という言葉自体は難しいので覚える必要はありません。ただ、価格が欲しい人がいるかいないかで変わる事を理解できれば十分です。

参考までに、前回の授業はこちらです。

http://japanfinancialeducation.com/2020/03/07/%e3%81%8a%e9%87%91%e3%81%ae%e6%8e%88%e6%a5%ad%e3%81%ae%e3%83%86%e3%82%ad%e3%82%b9%e3%83%88-%e3%81%8a%e9%87%91%e3%81%ae%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e3%82%92%e5%ad%a6%e3%81%b6/

レッスン概要

  • 授業内容
    • 需要と供給 – 価格は変わるもの
  • 本授業の目的
    • 普段目にする値段について理解することで、価格について学ぶ
  • 必須学習項目
    • 需要と供給について知る。
      • 欲しい人が多いと高くなる。
      • 欲しい人が少ないと安くなる。
    • オークションのシステムを理解する。
  • 準備が必要なもの
    • 特になし。鉛筆や本、他に食べ物でも、オークションに出すもの。

では、レッスンを始めてみましょう。

今日の授業は、「需要と供給- 価格は変わるもの」です。
価格とは、値段のことです。値段が何かわかる人?

わかる!お店でものについてる数字!

そうだね。お店で買い物をする時には値段を見て買い物するよね。その値段っていつも変わらないかな?

だいたい同じだと思うけど、全く同じかはわからない。変わっているかも。

そう、値段ってその時で変わるものなんだ。じゃあオークションゲームをやって、体験してみよう。

オークションゲーム

先生がやり方を教えて、オークションを仕切りましょう。まずモノを高く上にあげて、「いくらで欲しいですか〜」と叫びましょう。そして、みんなに欲しい金額を言ってもらいましょう。盛り上がるようにやるのがコツです。

この鉛筆削りはいくらだったら書いますか〜!?

100円で買う!

じゃあ、私は150円で買う!

じゃあ私は500円!

はい、じゃあ今回は次女さんが鉛筆削りを購入でーす。最初は100円だったのに500円まで高くなりましたね。なんでで
しょうか?

みんなが欲しがったから!

そうだね。欲しいものならみんなお金を出してでも欲しいと思うからね。では、次は消しゴムのカスならどうだろう。
消しゴムのカス欲しい人!?100円からでどうだ?

いらな〜い。50円でも買わない。。

じゃあ、30円だったらどうだ!?欲しい人はいない?

消しかすで遊びたいから10円なら買うよ!

じゃあ10円で長男さんに売ります!
今回は、100円から始めたのに、10円に下がってしまったね。なんでかわかるかな?

みんな欲しくないから、お金を出したくなかったから!

そうなんだ。みんなが欲しくないものは売れないからどんどん下がっていくんだよ。

オークションゲームが終わったらクイズの時間です。

クイズ

じゃあ、欲しいものが手に入らない時はそのものの値段はどうなると思う?例えばみんなマスクが欲しいのに、売り切れてしまってどこにも無い。けど、最後の店に一個だけあったんだ。

欲しい!ちょっとくらい高くても買っちゃう!

そうだよね。欲しいものが売っていない時、モノが不足している時は値段は上がっていくんだ。これも欲しい人が多いのに足りないから起きることなんだ。じゃあ、逆にモノが余っている時は値段はどうなる?例えば、野菜がたくさん取れすぎて余っちゃってる場合。

余っているなら、安くしないと売れないのかな

そう。余っているものを売ろうとすると安くしないと売れないんだ。欲しい人がいないから、安くして買ってもらうしかなくなっちゃう。これを需要と供給の関係と言います。

じゅようときょうきゅう?難しい、、、

言葉は難しいけど、意味は簡単だよ。
欲しい人がたくさんいるか、モノが少ないと高くなる。欲しい人がいないか、モノが余っている時は安くなると覚えるといいね。

需要と供給という言葉は覚えることに意味は無いので、その感覚を理解してもらえば良いと思います。

欲しい人がたくさんいる(モノが不足している場合も含む)場合は価格が上昇

欲しい人がいない時(モノが余っている場合)は価格は下がる

ということを感覚を理解してもらうことがポイントと思います。

また、実際に授業をしてみると、理解度がこどもの年齢によって違うこともわかりました。理解を深めてもらうために、具体的な例を出すことも理解を深めるのに役立ちます。

今不足しているマスクの話や、メルカリで売れなかったら価格が下がるとこ、ペットショップの犬が大きくなると値段が下がること、などいろいろな例を出してあげてください。

本日のまとめ

今日の授業で学んだことを一人ずつ話してもらいましょう。発表する練習にもなります。そして、最後にクイズで学んだことを最終確認しましょう。

値段はいつも同じ?それとも変わるもの?

変わる!欲しい人が多ければ高くなる!みんな欲しいから高くても買う!

じゃあ、いっぱいものが余っちゃっている時は値段はどうなる?

うーん、わかんないけどたくさんあるから安くしないと売れないのかな、、

正解!余っている時は安くなるんだ。

本日の授業は、需要と供給についてでした。まずはお金は一定でなく、需要と供給によって変わるということを学びます。欲しい人が多ければ価格が高くなる。その逆も同じ。そのことを経験的に理解することにより、将来ビジネスを行う際にも役立つ感覚を得ることができます。

最後に

お金に悪いイメージを持たないで、知識をつける。そうすることで大人になった時にお金に対して自分で考えることができるようになると私は考えています。

ぜひご家庭でこのような授業をしてみてください。授業でなくても、ただ少し会話をするだけでも構いません。少しでも、しないのとするのは全く違う効果があると思います。親子の間でお金の会話を始めることが一番大切なことです。

次の授業はこちらです。